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 2022年9月8日(日本時間)のアップルイベントで例年通り新作のiPhoneが公開された。2021年、iPhone 13の購入を見送った筆者としては、新いiPhoneに対し買う気満々でイベント視聴に臨んだ。とはいうものの、カメラの性能や機能以外の部分で大きな進化がなければ期待が大きい分、その揺り戻し効果で残念感が漂うなあ、などという思いも芽生えていた。

4色カラーで登場したiPhone 14 Pro。新色のディープパープルは新鮮な印象
4色カラーで登場したiPhone 14 Pro。新色のディープパープルは新鮮な印象
(出所:アップル、以下同じ)
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 しかし、イベントの蓋を開けてみるとそれは杞憂(きゆう)にすぎなかった。iPhone 14 Proでは「Dynamic Island」という名称で、「アップルらしさ」を満載した新機軸のUIが搭載され、iPhoneの進化はこうこなくっちゃ、と思わず膝を打ったことをお伝えしたい。

 「Dynamic Island」は、ハードウエアの弱点をソフトウエアの力で、みごとに目立たなくした秀逸なUIだと思う。「弱点」というのは、ディスプレー上部にぽっかりと空いたTrueDepthカメラなどがある黒い楕円の領域のことを指している。本来ならこのような穴など存在しないほうがよいのだが、機構上致し方ない。

 しかし、この黒の楕円の領域の大きさをソフトウエアの力で可変させ、通知機能の黒バックの一部分として利用するセンスは、見事というほかない。アップルらしい珠玉のUIだと思う。「Dynamic Island」というネーミングセンスもよいではないか。

Dynamic Islandは、アップルらしい新機軸UI。ソフトウエアでハードの弱点をカバー
Dynamic Islandは、アップルらしい新機軸UI。ソフトウエアでハードの弱点をカバー
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クラウド併用で最小のストレージ容量を選択

 さて、筆者にとって購入が既定路線のiPhone 14 Pro。手に余る大きさから「Max」は最初から眼中にない。年金がもらえる年齢になり老眼が進んだ今では「Max」のほうが視認性は高いのだが、「設定」から文字を太くすることで、6.1インチディスプレーの“素”のiPhone 14 Proでも快適に使える。

 問題はどの容量を選ぶかだ。筆者は、iPhone 7の頃から最小のストレージ容量をあえて選んできた。理由は簡単で、Apple Musicの開始により、それまでストレージの多くの領域を占めていた音楽ライブラリーをローカルに保存する必要性がなくなったからだ。アプリについても、使用頻度の高いものを吟味することで必要最小限なものだけをインストールしていた。それで不便は感じなかった。

カメラも順調に進化しているiPhone 14 Pro。ハードと連携したコンピュテーショナルフォトグラフィー分野はどこまですごくなるのか
カメラも順調に進化しているiPhone 14 Pro。ハードと連携したコンピュテーショナルフォトグラフィー分野はどこまですごくなるのか
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 しかし、2年前に購入したiPhone 12 Proでは、「動画を積極的に録ってみよう」という思いもあり、容量に余裕のある最高峰の512GBモデル(税込み15万3780円)を奮発した。で、2年使った結果、動画撮影はそこそこで、この原稿執筆時のストレージ使用領域は73.5GBにすぎない。コロナ禍で外出が減ったこともある。

 結果的にiPhone 12 Proは、128GBモデル(税込み11万7480円)でも十分だったわけで差額の3万数千円がもったいない気持ちでいっぱいだ。ただ、リセールの際には、同じiPhone 12 Proでも容量分の付加価値が付くので、そこまで悲観することはないのかもしれないが…。ちなみに、Apple Trade InでiPhone 12 Pro 512GBを下取りに出すと、6万8400円のキャッシュバックがある。