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 オークマは、米シカゴで開催中の米最大規模の製造技術展示会「IMTS 2022」(会期は2022年9月12~17日)において、15機種の工作機械による金属加工のデモンストレーションを披露した(図1)。幅広い製品ラインアップに加えて、修理やメンテナンスを米国内で完結できる手厚いサポート体制や装置の異常監視システムなども展示し、総合力の高さをアピールしている(図2)。

図1 オークマの展示ブースの様子
図1 オークマの展示ブースの様子
(写真:日経クロステック)
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図2 部品交換・修理に関する展示
図2 部品交換・修理に関する展示
以前は、主軸のスピンドルなど一部の保守部品は日本国内から米国に送っていたため、修理に時間がかかっていた。現在はほぼ全ての顧客サポートを米国内で対応できる。(写真:日経クロステック)
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 中でも今回の同社の”目玉”は、5軸制御マシニングセンター(以下、5軸MC)の新機種「GENOS M560V-5AX」だ(図3)。IMTS 2022の開催と合わせて2022年9月12日から米国内で販売を開始した。テーブル寸法はΦ500mmと、従来機種の「同M460V-5AX」から100mm大型化して加工の幅を広げた。

図3 テーブルサイズΦ500mmの「GENOS M560V-5AX」
図3 テーブルサイズΦ500mmの「GENOS M560V-5AX」
装置サイズは幅2515×奥行き3263~3750mm(工具収納本数で異なる)×高さ3045mm。質量は10t。(写真:日経クロステック)
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 「工程集約の需要が高まっている米国市場において、様々な加工に対応できる5軸MCを求める声は強い。とりわけテーブルサイズφ500mm(最大ワーク寸法φ700mm)クラスは米国で最も市場が大きい」(同社欧米営業部米州営業課課長の有村伸二郎氏)という。新製品はこの市場を狙ったものだ。