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テレワークなどの際に家庭とオフィスの間の通信を秘匿し、セキュリティを保つVPN。近年ではフリーWi-Fiを安全に使う手段としても注目されている。VPNの基本原理からソフトの選び方、上手な活用法、ありがちなトラブルへの対処法などを解説する。

 新型コロナウイルス禍をきっかけに、自宅などでテレワークをこなす人が増えた。その際、自宅のパソコンをインターネット経由で職場のネットワークに接続する技術として、VPN(Virtual Private Network)が利用されることがある(図1)。

インターネット経由で社内LANに接続
インターネット経由で社内LANに接続
図1 端末とVPNサーバーとの間で暗号通信による仮想的な“トンネル”を作成し、社内ネットワークに接続。社外の端末も、社内ネットワークの一部として作業できる。インターネット上では通信内容が保護される
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 自宅のパソコンと職場のVPNサーバーを接続すると、両者の間に全ての通信を暗号化する仮想的な“トンネル”が作られる。パソコンからの通信は全て、このトンネルを通ってVPNサーバー経由で交わされるため、第三者がインターネットの通信経路上で通信を傍受して内容を知ったり、データを改ざんしたりするのを防ぐことができる。

VPNサービスの特徴

 このVPN技術は、市中のフリーWi-Fiを安全に利用する手段としても利用が広がっている(図2)。フリーWi-Fiは、端末からアクセスポイントへの接続にパスワードが設定されておらず、無線通信が暗号化されない場合がある。このため、アプリで通信が暗号化されていない平文の通信は、近くの第三者に無線通信を傍受されて、内容が知られるリスクがある。だが、VPNを利用すれば、端末とVPNサーバー間の通信が全て暗号化され、Wi-Fi部分のセキュリティの心配をせずにインターネットを利用できるようになる。

フリーWi-Fiを安全に使う
フリーWi-Fiを安全に使う
図2 端末からインターネット上にあるVPNサーバーに接続し、全ての通信をVPNサーバー経由で行うことにより、無線通信が暗号化されていないフリーWi-Fiなどを利用していても通信内容を保護できる
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