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テレワークなどの際に家庭とオフィスの間の通信を秘匿し、セキュリティを保つVPN。近年ではフリーWi-Fiを安全に使う手段としても注目されている。VPNの基本原理からソフトの選び方、上手な活用法、ありがちなトラブルへの対処法などを解説する。

 スマートフォンにVPNを導入してみよう。「Proton VPN」を利用して導入する場合、アプリを使用する。その際、留意点が2つある。まず、スマートフォンでVPN接続するには、OSに通信設定を登録する必要がある。Proton VPNのように接続アプリがある場合は、アプリが登録を行うが、このときOSからユーザーに対して許可を求める表示が出る。VPNサービスがスマートフォンのインターネット通信全体を監視できる状態になるので、セキュリティとプライバシーを保護するためユーザーに確認を促すのだ。

 次に、セキュリティやプライバシーを保護するアプリの中には、Proton VPNを含むVPNサービスと併用できないものがある。こうしたアプリの中には、端末内で通信を監視するためVPNの通信設定を利用するものがあるからだ。複数のVPN設定を登録することはできるが、同時に有効化することはできないため、こうした制限が生じている。

 それでは、AndroidとiPhone(iOS)のアプリを順に見ていこう。

Androidでの利用

 Androidでは、Playストアからアプリをインストールする(図1)。アプリの画面デザインはWindows版と異なり、標準では国別のリストが表示され、そこからサーバーを選んで接続するスタイルになっている(図2)。画面上部のタブで、地図やプロファイル管理の画面に切り替わる。画面右下の少し大きな丸いボタンが「Quick Connect」だ。

Androidでの設定手順と操作法
Androidでの設定手順と操作法
図1 「Playストア」で公式アプリを入手する
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図2 アプリの画面。国名右のマークをタップすると、一覧からサーバーを選んで接続できる
図2 アプリの画面。国名右のマークをタップすると、一覧からサーバーを選んで接続できる
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 初めてVPN接続する際は、OSによる「接続リクエスト」が表示される(図3)。先に説明したOSの設定変更を確認する表示だ。「OK」をタップすれば、自動的に設定が進み、VPNサーバーに接続される。

図3 「接続リクエスト」では「OK」をタップする
図3 「接続リクエスト」では「OK」をタップする
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 VPNの使用中は、画面が通信状態の表示に切り替わる(図4)。切断は下方の「Disconnect」ボタンをタップする。また、ステータスバーのWi-Fiやモバイル通信のアンテナピクトのそばにVPNで通信していることを示す鍵のアイコンが表示され、ほかのアプリの利用中でもVPNを使っていることが簡単に確認できる。なお、VPNの使用中は、接続状態の確認や切断処理をするための通知が通知リストに固定される。

図4 アプリには接続情報が表示される。上部ステータスバーのアイコンや、切断操作可能な通知も表示される
図4 アプリには接続情報が表示される。上部ステータスバーのアイコンや、切断操作可能な通知も表示される
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 OSに登録したVPN通信の設定は、「設定」アプリの「ネットワークとインターネット」の項目内にある「VPN」で、確認や削除、常時接続の指定といった管理ができる。もっとも、通常の利用ではアプリを操作すれば事足りるし、アプリを削除すると設定も消去される。設定アプリを使用する必要はないだろう。