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テレワークなどの際に家庭とオフィスの間の通信を秘匿し、セキュリティを保つVPN。近年ではフリーWi-Fiを安全に使う手段としても注目されている。VPNの基本原理からソフトの選び方、上手な活用法、ありがちなトラブルへの対処法などを解説する。

 自宅や職場のネットワーク(LAN)に、外出先などからVPNで接続する環境を個人レベルで作ることもできる(図1)。外出先からLAN内の共有フォルダーのファイルを取り出す、メディアサーバーに保存されている音楽を聴くといった使い方ができる。ただし、外部からの通信要求を受け付ける環境をつくることになるため、設定を間違えると不正アクセスを許すことにもなりかねない。利用には十分注意しよう。職場では、導入前に説明をし、同意を得よう。

パソコンや通信機器をVPNサーバーにする
パソコンや通信機器をVPNサーバーにする
図1 LAN内のパソコンを1台VPNサーバーにするか、機能があればブロードバンドルーターのVPNサーバー機能を利用するのが手軽。大規模に利用したい場合は、VPN機能に特化したルーターや専用機材を導入する
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「SoftEther VPN」の場合

 筑波大学の研究プロジェクトとして開発され、無料で配布されている「SoftEther VPN」を使うと、一般的なWindowsパソコンなどをVPNサーバーにできる(図2)。従来のVPNでは、サーバーにインターネット全体で有効なグローバルIPアドレスを割り当てたり、サーバーが通信を受け付けられるようにルーターの設定を変更したりといった調整が必要。だが、SoftEther VPNにはこれらがなくても通信を可能にする技術が組み込まれていて、導入のハードルが低い。とはいえ、実際に試す場合は、公式サイトの解説を読むなどして、概要を学んでおこう。

無料で使える「SoftEther VPN」
無料で使える「SoftEther VPN」
図2 SoftEther VPNプロジェクトの公式サイト。必要なソフトウエアが無料で配布されているので、サーバー版とクライアント版をそれぞれダウンロードしよう
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 サーバーには、有線LAN端子でルーターに接続されているパソコンを使う。「SoftEther VPN Server」をインストールし、初期設定と接続するユーザーを登録する。初回設定時の簡易セットアップ画面では、標準設定のまま設定を進めていくとよいだろう。