米Apple(アップル)が自社開発したチップ「Appleシリコン」のMac向け第2世代となる「M2」を搭載し、2022年7月15日から販売開始された新型MacBook Air(以下、M2 MacBook Air)。
第2回の今回は、1カ月使って確認できたことやM2チップの実力を中心にお伝えする。
上位モデルを最大にカスタマイズすると34万8800円
筆者が購入したM2 MacBook Airは、8コアCPU/10コアGPUの上位モデルをベースにして、24GBの「ユニファイドメモリ」、2TBのSSDストレージと、頭脳も足回りも全てが最高スペックになるようにカスタマイズして注文した。予約開始日に発注したにもかかわらず、人気色の「ミッドナイト」を選択したことも影響して、手元に届いたのは発売日を3週間以上すぎてからだった。
そんなにスペックを上げても、頭脳部分は「14/16インチMacBook Pro」には及ばない。それでも自分の作業にはM1 MacBook Airでも十分だったこともあり、軽さ、薄さ、バッテリーの持ちなどを優先してM2 MacBook Airを選択した。
そもそもM1 MacBook Airはサブ機のつもりで購入したため、ストレージが512GBだったことが足を引っ張っていた。そこさえクリアできていれば、M2 MacBook Airには乗り換えていなかった可能性は高い。
2年もたたないうちに新しいMacを買うのだから、今度はできるだけ長く使いたいと考えて、スペックを最大限に上げてカスタマイズした。税込みで34万8800円だった。
明るくなったディスプレーは実感できる
M2 MacBook Airのディスプレーは輝度が500ニト。M1 MacBook Airの輝度400ニトよりも明るくなっている。これは初めて電源を入れてすぐに実感できた。室内では昼間でも最大まで明るくなることはほぼないが、M1 MacBook Airよりも小さな文字が読みやすくなった。
400ニトと500ニトの違いは意外に大きく、屋外では直射日光下でも画面が以前よりも視認しやすい。
M2 MacBook Airには、先に登場した「16インチMacBook Pro」「14インチMacBook Pro」と同様に、ディスプレーの上部にカメラが格納されたノッチ(切り欠き)が存在する。
ノッチのあるデザインは個人的には好みではあるが、ノッチがある分、メニューバーの表示領域が減る。筆者が使っているアプリの1つである米Adobe(アドビ)の「Photoshop」ではメニュー項目がノッチを避けて右に現れた。ただし、重なった部分のメニューバーアイコンは隠されてしまった。
メニューバーアイコンは常駐アプリのコントロールや、システムの機能を素早く呼び出す際に便利なので、隠されていると具合が悪い場合がある。アイコンの並び順は標準機能で変更できるため、優先度の高いものを右に配置するようにして、左に行くほど隠されても構わないものにして対処するとよいだろう。
筆者の場合は、メニューバーアイコンを管理するサードパーティー製アプリを使って、アイコンが隠されていても呼び出せるようにしてみた。メニュー項目が多いアプリをよく使う場合は、この種のアプリの利用がお勧めだ。