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 「やっぱり同じだったねえ」

 日経クロステック分解班は2022年10月、他の「iPhone 14」シリーズとは遅れて発売された「iPhone 14 Plus」を、電子部品や熱設計などに詳しい技術者と共に分解した(図1)。冒頭の発言は、iPhone 14 Plusの背面パネルを開けた瞬間、技術者の1人からおもわず漏れた感想だ。

図1 iPhone 14 Plusの外観
図1 iPhone 14 Plusの外観
(写真:日経クロステック)
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 既報通りiPhone 14では、これまでの内部構造をがらりと変え、センターパネルにメイン基板や電池などの主要部品を搭載する構造とした(図2)。また、顔認証用の「Face ID」モジュール、リアカメラモジュール、基板も幾つかのネジを外すだけで簡単に交換できるようになっていた(図3)。

図2 iPhone 14 Plusの背面パネルを開けたところ
図2 iPhone 14 Plusの背面パネルを開けたところ
(写真:日経クロステック)
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図3 背面カメラモジュールを取り外した様子
図3 背面カメラモジュールを取り外した様子
(写真:日経クロステック)
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 両面テープで固定された電池パックの取り外しも、テープの素材が変わっており、簡単に剥がせるようになっていた(図4)。これにより背面パネルさえ外すことができれば、故障した部品だけを簡単に交換できる。

図4 Li(リチウム)イオン2次電池パックを固定している両面テープを引っ張って剥がしている様子
図4 Li(リチウム)イオン2次電池パックを固定している両面テープを引っ張って剥がしている様子
(写真:日経クロステック)
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 iPhone 13シリーズまでは、ディスプレー部を外さないと、こうした部品にはアクセスできないようになっていた。しかも、ケーブルの接続が複雑で、関係なさそうに見える幾つかのネジや、パーツを外さないと交換できなかった。

 こうした構造の変化の一方で、iPhone 14は同13から性能向上はほとんど図られてない。そのため、日経クロステックでは米国で義務化が進みつつある「修理できる権利」に対応するために、iPhone 14は構造の変更に力を注いだモデルだとみている。ちなみに、iPhone 14 Proおよび同Pro Maxは、iPhone 13 Pro/Pro Maxと同じ従来型の構造で性能向上に注力していた。iPhone 14は構造刷新、iPhone 14 Proシリーズは性能向上とコンセプトを分けて開発したとみられる。

 iPhone 14 Plusのスペックを見ると画面のサイズ以外はiPhone 14と同じだ。こうしたことから、iPhone 14 Plusは、iPhone 14と同じ、新しいセンターパネル構造だと推測された。背面パネルを開けてみて、案の定、その通りだったというわけだ(図5)。

図5 最後にディスプレーを外した様子
図5 最後にディスプレーを外した様子
(写真:日経クロステック)
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