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Linuxは、標準機能や膨大な数のフリーソフト、Linuxならではの多彩なコマンドラインツールを使うことで、より便利にカスタマイズできる。この特集では、そうした数々の「便利ワザ」を紹介する。それぞれの難度は、簡単に使いこなせる「Lev.1」からある程度の専門知識が必要な「Lev.3」の3段階のレベルで示している。

13 画像ファイルをコマンドで加工する(Lv.2)

 多数の画像ファイルを加工したいときは、「convert」コマンドを使うと便利です。convertは、画像処理用のツールを集めた「ImageMagick」に含まれるコマンドです。ImageMagickは、次のコマンドでインストールします。

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 convertで可能なことの一つは、画像形式の変換です。例えば、PNGファイルをJPEGファイルに変換するには、次のようにconvertコマンドを実行します。画像形式は、拡張子に基づいて判断します。

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 カレントフォルダーにあるPNGファイル群から「a.gif」というアニメGIFを作成するには、次のように実行します。「-delay」オプションには各フレームの表示時間を100分の1秒単位で、「-loop」オプションにはループ回数(「0」は無限)を指定します。

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 ほかにもさまざまな処理ができます。実行例を表1に示します。

表1 convertコマンドの実行例
表1 convertコマンドの実行例
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14 画像に表示されているテキストを読み取る(Lv.1)

 スキャンした画像から文字を取得したいと思ったことはありませんか? あるいは画像につらつら書かれている文章をテキストにしたいと思ったことないでしょうか。

 そんなときに使いたいのが「TextSnatcher」です。シンプルなOCRフロントエンドで、もちろん日本語にも対応しています。Flathubで提供されているため、Flatpakを使用する準備を整え、次のコマンドを入力してインストールしてください。

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 使い方は簡単で、起動後左上のアイコンをクリックして「Japanese」を選択し(図1)、「Snatch Now!」をクリックします。スクリーンショットを撮影し、そこに含まれる文字列を取得する場合は「Take Screenshot」を、画像ファイルから文字列を取得するには「Choose File」を、クリップボードにある画像から文字列を取得するには「Get from Clipboard」を、それぞれクリックします。

図1 OCRの対象言語は日本語をはじめ6言語から選択できる
図1 OCRの対象言語は日本語をはじめ6言語から選択できる
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 取得した文字列はクリップボードにコピーされるので、エディタなどに貼り付けて活用してください。

15 いろいろな文字情報をQRコード化する(Lv.1)

 QRコードは、電子マネーの決済や電子チケットにも使われるなど、今では無くてはならない技術になっています。QRコードリーダー機能を持つアプリをスマホにインストールしていない人は、ほとんどいないのではないでしょうか。

 「QtQR」は、QRコードの読み取りと作成ができるツールです。次のコマンドでインストールできます。

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 QRコードを作成するには、アプリ起動後、「データの形式を選択してください」というメッセージの下にあるプルダウンメニューでデータ形式を選択します。「テキスト」「URL」「Eメール」「Bitcoin Address」など12種類から選択できます。選択後、それぞれの形式に応じたデータを入力すると、QRコードが生成、表示されます(図1)。

図1 QRコードを生成した様子
図1 QRコードを生成した様子
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 「パラメーター」は基本的に変更する必要はありませんが、「ピクセルサイズ」の数値を大きくしたり、「エラー訂正」の設定を「最高」にしたりすると、読み取りエラーを少なくできます。

 生成したQRコードは、「QRコードを保存」ボタンをクリックすると、PNG形式の画像ファイルとして保存できます。

 QRコードを読み取るには、「ファイルからデコード」「Webカメラからデコード」のいずれかのボタンをクリックします。