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Pythonの開発環境にはいくつかの種類があり、代表的なのが「Anaconda」(アナコンダ)だ。Anacondaの概要やインストール方法、基本的な使い方を紹介する。

 Jupyter Notebookは、Webブラウザ上でPythonのコードを記述・実行できるツールです。「Project Jupyter」(プロジェクト・ジュピター)*2によって提供されています。「Jupiter」(ジュピター)は木星のことですが、Project Jupyterでは「pi」を「python」の「py」に変えて、「Jupyter」としています。そのため「Jupyter」は「ジュパイター」と発音されることもあります。

*2 Project JupyterのWebサイトはhttps://jupyter.org/です。

 Jupyter Notebookを使って、データ分析に欠かせないグラフ描画のプログラミングに挑戦しましょう。気温や降水量といった気象データのCSV(Comma-Separated Values)ファイルを読み込み、グラフを表示します。CSVファイルは、値をカンマ(,)で区切って並べたテキストファイルで、AIやデータ分析における入出力ファイルとしてよく使われます。

 気象データは、サンプルデータを用意しました。日経ソフトウエアのWebページ(https://nkbp.jp/nsoft)から、サンプルファイルをダウンロードして展開してください。その中の「weather.csv」が、気象データです。weather.csvは、2021年の1月から12月における東京と大阪の、平均気温(TokyoAvg、OsakaAvg)、最低気温(TokyoMin、OsakaMin)、最高気温(TokyoMax、OsakaMax)、降水量(TokyoRain、OsakaRain)をまとめたCSVファイルです。CSVファイルをExcelで開くと図13のように表示されます。このデータは、以下の気象庁のWebページからダウンロードしたデータを使って作成しました。

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図13 ●気象データ(weather.csv)
図13 ●気象データ(weather.csv)
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 データやプログラムのファイルを入れる作業用フォルダーを作ります。デスクトップに「jupyter」という名前のフォルダーを新しく作り、このjupyterフォルダーの中に、weather.csvを入れてください。

 Anaconda Navigatorから、Jupyter Notebookを起動しましょう。Windowsのスタートメニューで「jupyter」と検索し、表示された「Jupyter Notebook」をクリックして起動することもできます。

 Jupyter Notebookが起動すると、Webブラウザが開き、図14のような画面が表示されます。これは、Windowsの個人用フォルダー(C:¥Users¥<ユーザー名>)の内容です。この画面の中の「Desktop」フォルダーをクリックし、次に「jupyter」フォルダーをクリックします。jupyterフォルダーの中に移動したら、先ほどのweather.csvがあることを確認してください。

図14 ●Jupyter Notebookを起動すると「C:¥Users¥ユーザー名」の内容が表示される
図14 ●Jupyter Notebookを起動すると「C:¥Users¥ユーザー名」の内容が表示される
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 プログラムを入力する画面を表示しましょう。図15のように、画面右端の「New」をクリックして「Python 3(ipykernel)」を選ぶと、図16の画面が表示されます。これがプログラムを入力する画面で、「ノートブック」といいます。

図15 ●デスクトップのjupyterフォルダーに移動し、新しいノートブックを作成する
図15 ●デスクトップのjupyterフォルダーに移動し、新しいノートブックを作成する
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図16 ●Jupyter Notebookの編集画面
図16 ●Jupyter Notebookの編集画面
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