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Pythonの開発環境にはいくつかの種類があり、代表的なのが「Anaconda」(アナコンダ)だ。Anacondaの概要やインストール方法、基本的な使い方を紹介する。

 condaを使って環境を管理する方法のほかに、Anaconda Navigatorを使って環境を管理する方法もあります。Anaconda Navigatorの画面から、GUI操作でconda環境を作ってみましょう。

環境とパッケージを管理する

 Anaconda Navigatorの左のメニューから「Environments」(環境)をクリックすると、図34のように環境やパッケージの一覧が表示されます。画面下のアイコンをクリックすると、環境の作成(Create)、複製(Clone)、インポート(Import)、バックアップ(Backup)、削除(Remove)が可能です。

図34 ●Anaconda Navigatorの「Environments」で環境やパッケージの管理ができる
図34 ●Anaconda Navigatorの「Environments」で環境やパッケージの管理ができる
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 「Create」アイコンをクリックすると、図35の画面が表示されます。この画面で、新しく作る環境の名前とPythonのバージョンを指定します。ここでは、環境名を「env_weather」に、Pythonのバージョンを「3.9.12」に指定して、「Create」ボタンを押します。すると、「env_weather」という名前の環境が一覧に表示されます。

図35 ●名前を「env_weather」に、Pythonのバージョンを「3.9.12」に指定して新しい環境を作る
図35 ●名前を「env_weather」に、Pythonのバージョンを「3.9.12」に指定して新しい環境を作る
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 この環境にpandasとMatplotlibをインストールしてみましょう。図36のように、環境一覧から「env_weather」を選びます。次に、パッケージ一覧の「All」を選んでください。続いて「pandas」を検索して選択し、「Apply」をクリックしてインストールします。同様に「Matplotlib」もインストールしてみてください。

図36 ●env_weather環境にpandasライブラリをインストールする
図36 ●env_weather環境にpandasライブラリをインストールする
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