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新しいPCにデータを引っ越しする

 データの準備ができたらいよいよ引っ越しだ。データの容量が小さいなら、USBメモリーにコピーして移動させればいい。数GB程度なら、OneDriveを使ってもいいだろう。TBクラスのデータを引っ越すなら外付けHDDを利用しよう。データ転送が高速だし、簡単、確実に移行できる。乗り換え後はバックアップ先などに使えばいい。もともと、データの保存先を外付けHDDにしているなら、そのままつなぎ替えるだけでOKだ。

 どうしても大容量データをオンラインで引っ越ししたいなら、クラウドサービスを利用しよう。

 ファイルのコピーが完了したら、利用しているアプリをインストールし、エクスポートしたメールや辞書などのデータをインポートする。後は、Windows 11の設定を自分好みに変更すればいい。

 古いPCのOSもWindows 11なら、前述で紹介した「Windowsバックアップ」を併用するのもいい。「デスクトップ」と「ドキュメント」「写真」フォルダーは空っぽにしておいて、インストールしているアプリやWindows 11の設定を手軽に引き継げる。

USB接続のHDDを使うとデータの引っ越しが楽だ
USB接続のHDDを使うとデータの引っ越しが楽だ
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 以上がデータ引っ越しの手順となる。慎重に作業したとしても、抜け漏れが発生する可能性はあるので、できれば古いPCはしばらく手元に置いておきたい。新しいPCで問題なく作業できることを確認した後、売ったり譲渡したりすることをお勧めする。もし、引っ越しより先に手放すなら、データのバックアップは慎重に行うこと。PC買い替えでデータを失わないように注意しつつ、データ引っ越しを成功させてほしい。