全2384文字
PR

 ルネサス エレクトロニクスは、ドイツ・ミュンヘンで開催されたエレクトロニクスの国際展示会「electronica 2022」(現地時間の2022年11月15~18日)において報道機関向け会見を開き(図1)、複数の新製品や製品開発計画(ロードマップ)を発表した。買収した海外企業の技術を活用して開発する新製品が目を引き、同社が目指す日本のローカル企業から世界のグローバル企業への進化を印象付けた。

図1 会見の登壇者
図1 会見の登壇者
左からVivek Bhan氏(執行役員 兼 オートモーティブソリューション事業本部副本部長)、片岡 健氏(執行役員 兼 オートモーティブソリューション事業本部長)、Sailesh Chittipeddi氏(執行役員常務 兼 IoT・インフラ事業本部長)(写真:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]

 会見発のニュースのうち、「SiCパワー半導体市場への参入宣言」については別記事で報告した*1。この記事では、それ以外のニュースをまとめて紹介する。会見で最初に登壇したのは、Sailesh Chittipeddi氏(執行役員常務 兼 IoT・インフラ事業本部長)である。同氏はルネサスが米IDT(Integrated Device Technology)を買収した際にIDTのPresident, Global Operations兼CTOだった。現在はルネサスに2つある事業本部のうちの1つのトップ(責任者)であり、同氏自身がルネサスのグローバル化の象徴といえる。

 最初にChittipeddi氏は同社の業績や買収の軌跡をまとめたスライドを見せた(図2)。このスライドは、同社の柴田 英利氏(代表取締役社長 兼 CEO)が「Progress Update」(日本時間の2022年9月28日にメディアと市場アナリスト向けにオンライン開催)で見せたものと基本的に同じである*2。ただし柴田氏は業績が良くなっていった経緯を強調していたのに対して、Chittipeddi氏は日本以外の企業を複数買収したことによってグローバル化が進んだことをアピールした。

図2 売上高と買収の軌跡
図2 売上高と買収の軌跡
(出所:ルネサス エレクトロニクス)
[画像のクリックで拡大表示]