iPadがこれまで以上にパソコン的に使える
【iPadOS】
iPadには以前から「マルチタスク」と呼ばれる機能が搭載されているが、画面を2分割して2つのアプリを操作するといった使い方が基本になっていた。そのようなセットを複数(マルチ)作成し、作業(タスク)ごとに切り替えて操作する機能が、iPadの意味する「マルチタスク」だ。
iPadOS 16でもこの考え方は変わらないが、画面が平面的な分割ではなく、「ステージマネージャ」と呼ばれる機能でサイズ可変のウインドウを最大4つ表示できる形になる(図1)。作成したセットは画面の左側にサムネイル表示され、タップで切り替える。
画面を2分割して利用する「Split View」や「Slide Over」はそのまま残り、3つめの表示方法としてステージマネージャが提供される。なお、ステージマネージャは「iPad Pro」や「同Air」などM1搭載機限定の機能のため、それ以外のモデルではこれまでと同様、Split ViewとSlide Overを用途に合わせて利用する。
パソコン的な要素を導入
M1搭載機では外部ディスプレイを2つめのディスプレイとして利用し、iPadの内蔵ディスプレイとは異なる画面を表示できる(図2)。解像度は低い方から「文字を拡大」「デフォルト」「スペースを拡大」と3段階で調整可能になる(図3)。「スペースを拡大」を利用すれば、1画面に表示する情報量が増えるため、複数のウインドウを表示するステージマネージャ機能をより生かせる。