スイッチの動作をテストするプログラム
ハードウエアが完成したので、まずは、スイッチの動作を確認するだけのテストプログラムを作ってみます。
スイッチの初期化とオン/オフの検出には、次の関数を使います。
pinMode関数はGPIOを初期化する関数です。第1引数にはGPIOの端子番号を、G0なら「0」のように指定します。第2引数はGPIOの入出力の設定です。ここではプルアップ抵抗を有効にした状態での入力にしたいので、「INPUT_PULLUP」と記述します。
digitalRead関数はGPIOへの入力を読み取る関数です。引数には読み取りたいGPIOの端子番号を指定します。読み取った結果は戻り値で返ってきます。戻り値が0であれば入力はLOW、1であれば入力はHIGHです。
これらの関数を使って作成したスイッチの動作をテストするプログラムがリスト1の「switch.ino」です。Arduino IDEで記述し、switch.inoのファイル名で保存したら、パソコンとM5StickC PlusをUSBケーブルで接続して、プログラムをM5StickC Plusに書き込みます。書き込み完了後、プログラムは自動的に実行されます。
図11は、switch.inoの実行中の様子です。画面の「SW A」がスイッチAの状態を、「SW B」がスイッチBの状態を表します。各スイッチを押すと表示が「OFF」から「ON」に変化します。