軽量Linuxは、USBメモリーなどのメディアから簡単に起動でき、低スペックのパソコンでも快適に使える。この特集では、8種類の軽量LinuxをTPO別に厳選して紹介する。
開発元▶Barry Kauler氏ら
Webサイト▶https://puppylinux-woof-ce.github.io/
Puppy Linuxは、CD/DVDやUSBメモリーなどのメディアからライブ起動して快適に利用できる軽量ディストリビューションです。起動時にLinuxで利用するファイルシステムをメディアからメモリー上にコピーする仕組みを採用しており、起動後はメディアにアクセスすることなく、オンメモリーでアプリなどを高速に動かせます。
軽量なデスクトップ環境の「JWM」を採用しており、古いPCでも快適に動作します。また、標準アプリについても軽量なものを中心に搭載しています(表1)。
「PET」と呼ぶ独自のパッケージ形式を採用していますが、debやsfsといった一般的なパッケージ形式にも対応しています。付属の「Puppy Package Manager」を使うことでアプリを管理できます(図1)。Categoryからアプリの種類を選択し、一覧から利用したいアプリをクリックすることでインストールできます。また、「Quickpet」という人気のアプリをリストアップしたツールもあり、リストから選ぶだけでインストール可能です(図2)。
Puppy Linuxの大きな特徴として、ユーザーが比較的容易にISOイメージを作成できるツールが用意されていることが挙げられます。アプリを厳選したり、サーバーとして利用できるようにしたり、さまざまな形にリマスターした自分専用のISOイメージを作成可能です*1。このようなPuppy LinuxをリマスターしたISOイメージを「Puplet」と呼びます。
Pupletを作成するには、メニューから「Setup」-「Remaster Puppy live-CD」と選択すると作成ツールを起動できます(図3)。