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 「ラスボスともいえるOracle DBのAmazon Web Services(AWS)移行に取り組んでいる」。コープさっぽろの若松剛志デジタル推進本部システム部インフラチームリーダーはクラスタリング機能「Oracle RAC(Real Application Clusters)」による高可用性システムの移行をこう話す。

 同社はオープン系システムのモダナイズを目指し、プラットフォームを切り替える。全システムをオンプレミス環境からAWSへ移行する。その後、必要に応じてAWSのマネージドサービスやサーバーレスサービスでつくり替えることも検討している。

図 コープさっぽろが進めるモダナイズの概要
図 コープさっぽろが進めるモダナイズの概要
AWSへ移行した後にクラウドネイティブ化
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 「これまでITベンダー主体でシステム導入を進めてきたので、ベンダーや導入タイミングによって仕様が多種多様になっている」。コープさっぽろのデジタル推進本部システム部に所属する中内愛氏はオンプレミス環境の物理サーバー・仮想マシン650台から成る190システムの状況をこう説明する。

 移行作業は2020年後半に開始し「現在60%のシステムをAWSへ移行済みで、2023年3月までに移行を完了する計画だ」(若松リーダー)。これまでは比較的軽いシステムが中心で、要件が厳しいシステムの移行をこれから本格化させる。

 移行には、AWSが提供する専用ツール「AWS Application Migration Service」を採用した。移行対象のサーバーにエージェントソフトを導入することで、アプリやデータをAWSへ転送し、AWS上にシステムを復元する。特に、現行システムの仕様が分からない環境で有効なサービスだ。