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「有料アプリが今なら50%オフ」「Windows 11にアップグレードする準備ができました」──。そんな通知画面が突然表示されて操作の妨げになったり、通知音がうるさいと思ったことはないだろうか(図1)。利用者の意図と無関係に表示される〝迷惑通知〟は邪魔でしかない。この際、徹底的に排除してスッキリさせよう。
図1 アプリのアップデート情報やセール情報などの通知がデスクトップ画面上に表示され、「アクションセンター」に残ることもある。通知画面や通知音が煩わしく感じるなら拒否しよう。通知の種類によって止め方が異なるのでここで詳しく解説する
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注意が必要なのはアドウエア通知 最悪、金銭をだまし取られることも
通知の種類で多いのはアプリやOSからのお知らせだ。通知を見ることで最新の情報をいち早く知ることができる。例えば、Outlookでメールを受信すると通知が表示され、アプリを起動していなくても受信したことがわかる(図2)。一方で使っていないアプリをしつこく推奨するなど、ユーザーにとって重要ではない通知も多い。
通知を出している張本人は誰だ!?
図2 通知を配信しているのは主にアプリとOS、宣伝目的のプログラムである「アドウエア」だ。アプリからの通知は「アクションセンター」に格納される通知と、そうでない通知に分かれる。OSからはアップグレードやウイルススキャンの結果などの通知が届く。アドウエアは自社商品を宣伝することが多いが、噓の通知でお金をだまし取ろうとするものもあるので注意が必要だ
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アプリやOSの通知以上に注意が必要なのはアドウエアによる通知だ。アドウエアは意図しない広告を表示する迷惑プログラムで、フリーソフトのインストール時などに入り込むことがある。感染するとデスクトップ画面上に頻繁に広告が表示されるようになる。「パソコンがウイルスに感染しています」などと噓をついて商品を購入させる悪質な手口もある。
ここからはアプリ、アドウエア、OSの順に迷惑通知を止める具体的な方法を見ていこう。
アプリからの通知は「アクションセンター」[注]に格納されるか否かで止め方が異なる。格納されるタイプは「設定」画面の「通知とアクション」で「アプリやその他の送信者からの通知を取得する」をオフにすると止まる(図3、図4)。特定アプリの通知のみを止めることも可能だ(図5)。
[注] アクションセンターとは、パソコンのセキュリティやメンテナンス状況を自動的に確認し、
問題がある場合に通知する機能。通常、画面右下にバルーン表示される
アクションセンターに通知を残さない
図3 アクションセンターに格納するタイプの通知は、最初にデスクトップ画面の右下隅に通知画面(通知バナー)を表示した後、アクションセンターに格納される。通知を表示したタイミングで通知音が鳴る。まずはこのタイプの通知を止める
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図4 通知を止めるには「設定」画面で「通知とアクション」を開いて「アプリやその他の送信者からの通知を取得する」をオフにする
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図5 特定アプリの通知のみを止めたいときは図4の設定がオンの状態で、画面を下にスクロールしてアプリ一覧を表示する。ここから止めたいアプリの通知をオフにする
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