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 読者の中には新たにWindows 11搭載のパソコンを購入した人もいるかもしれない。その際、古くなったWindows 10搭載のパソコンを捨てるのはもったいない。これを有効活用する手立てを考えよう。

 最初に紹介するのは、メインで使う11搭載機から10搭載機を自在に操作する方法だ。マイクロソフト提供のフリーソフト「Garage Mouse without Borders」を使うと、1台のパソコンのマウスとキーボードで、最大4台のパソコンを遠隔操作できる。パソコン間のファイルコピーや操作の同期も可能だ(図1)。この仕組みを使って、11搭載機から10搭載機を遠隔操作してみよう。

図1 1台のパソコンからほかの複数のパソコンを遠隔操作することが可能。画面をまたいでファイルをコピーしたり、マウスやキーボードの操作を同期したりできる
図1 1台のパソコンからほかの複数のパソコンを遠隔操作することが可能。画面をまたいでファイルをコピーしたり、マウスやキーボードの操作を同期したりできる
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 このフリーソフトでは、すべてのパソコンを同じWi-Fiルーター(同一のネットワーク)に接続する必要がある。準備は簡単で、ソフトをインストールするだけ。面倒な設定は不要だ。まずは対象となるすべてのパソコンにソフトをインストール(図2)。1台目(メインパソコン)は最初の画面で「NO」を選び、セキュリティコードとコンピューター名を確認する(図3)。2台目以降(サブパソコン)は最初の画面で「YES」を選び、1台目に表示されたセキュリティコードとコンピューター名を入力すると接続完了だ(図4)。

MS純正のフリーソフトで実現
MS純正のフリーソフトで実現
図2 提供元のサイトからソフトのインストーラーを入手し、それを 実行して画面の指示に従ってインストールする。利用するすべての パソコンに組み込んでおこう
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メインパソコンでセキュリティコードなどを確認
メインパソコンでセキュリティコードなどを確認
図3 メインパソコンでソフトを起動したら、最初の画面は「NO」を選ぶ。次の画面で接続に必要なセキュリティコードとコンピューター名を表示する
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サブパソコンからメインパソコンに接続
サブパソコンからメインパソコンに接続
図4 サブパソコンでソフトを起動したら「YES」を選ぶ。入力画面で図3下のセキュリティコードとコンピューター名を入力し、「LINK」で接続を開始する
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[注] Windows 11での動作は編集部で確認した