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 続いて、Windows 10搭載の古いパソコンをサブディスプレイとして有効利用する方法を紹介しよう。

 8.1以降のWindowsは「ワイヤレスディスプレイ」という機能を備える。Wi-Fiを使った映像の無線伝達技術「Miracast」に対応した機器の画面を表示する機能だ。この機能を使えば、ほかのパソコンやスマホ、タブレットの画面を表示でき、古い10搭載機を無線接続のサブディスプレイとして再活用できる(図1)。ワイヤレスディスプレイ機能を使うには、双方が同じWi-Fiルーターに接続している必要がある。USB接続のWi-Fiアダプターやデスクトップパソコンなど、一部の環境では利用できないので注意したい。

図1 Windows 8.1以降は「Miracast」の受信機能を備えている。古くなった10搭載パソコンを、新しいWindows 11搭載パソコンのワイヤレスディスプレイとして接続すれば、新パソコンのデスクトップ画面を拡張して利用できる(1)(2)
図1 Windows 8.1以降は「Miracast」の受信機能を備えている。古くなった10搭載パソコンを、新しいWindows 11搭載パソコンのワイヤレスディスプレイとして接続すれば、新パソコンのデスクトップ画面を拡張して利用できる(1)(2)
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 この機能を利用するには、最初にサブパソコン(画面を表示する側)の「設定」を開き、オプション機能から「ワイヤレスディスプレイ」を追加する(図2図3)。設定に項目が表示され、一番上の項目を「常にオフ」以外にすればワイヤレスディスプレイを利用できる(図4)。映像を受信するには、「設定」画面やスタート画面から「接続」アプリを起動し待機画面を表示すれば準備が完了する(図5)。

サブパソコンで利用準備
サブパソコンで利用準備
図2 サブパソコンで「設定」→「システム」→「このPCへのプロジェクション」を順に選び、「オプション機能」をクリックする
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図3 「機能の追加」(1)を選び、検索欄に「ワイヤレス」と入力する(2)。検索結果の「ワイヤレスディスプレイ」にチェックを入れ(3)、「インストール」を実行する(4)
図3 「機能の追加」(1)を選び、検索欄に「ワイヤレス」と入力する(2)。検索結果の「ワイヤレスディスプレイ」にチェックを入れ(3)、「インストール」を実行する(4)
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図4 図2の画面に戻り「常にオフ(推奨)」の項目を「セキュリティで保護されたネットワーク上の…」か「どこでも使える」にすると機能が有効になる。下部に表示される「PC名」は接続に使うので、覚えやすい名前にしておこう
図4 図2の画面に戻り「常にオフ(推奨)」の項目を「セキュリティで保護されたネットワーク上の…」か「どこでも使える」にすると機能が有効になる。下部に表示される「PC名」は接続に使うので、覚えやすい名前にしておこう
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●「接続」アプリを起動して待機
●「接続」アプリを起動して待機
図5 タスクバーの検索ボックスに「接続」と入力し、検索結果から「接続」アプリを起動する(1)(2)。図4の設定画面からも起動できる。起動後は「ワイヤレス接続する準備ができました」と表示した状態で待機する。PINを使う設定の場合、この画面に接続に必要なPINが表示される
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