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iPhoneのホーム画面やロック画面は徐々にカスタマイズできる部分が増えてきた。今回は、iOS 16で追加された機能を中心に設定方法と使い方を紹介しよう。

 Androidスマートフォンよりもカスタマイズの自由度が低いといわれることが多い「iPhone」。アップル製品は一貫した操作性を重視して設計されているため、見た目やUI(ユーザーインタフェース)などの操作性を大きく変更するカスタマイズは提供されない傾向にある。それでもアップデートを重ねるたびに、従来の操作方法やUIとの整合性を取りつつカスタマイズ可能な要素が徐々に追加されている(図1)。例えば、iOS 14から提供されるホーム画面のウィジェットはアプリアイコンのサイズを基調とした角丸四角形であり、アプリと同様のルールで画面に整列する(図1右)。アプリのアイコン同士を重ねるとフォルダーにまとまるように、ウィジェット同士を重ねると「スマートスタック」と呼ばれる表示内容を切り替え可能なウィジェットになる。

図1 iOS 16はロック画面、ホーム画面周りのカスタマイズ要素が増えた。ほかの人とはひと味違うiPhoneにチューンアップしよう
図1 iOS 16はロック画面、ホーム画面周りのカスタマイズ要素が増えた。ほかの人とはひと味違うiPhoneにチューンアップしよう
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 iOS 16ではロック画面にもカスタマイズ要素が追加され、時刻フォントを変更したり、ウィジェットを配置したりできるようになった。ロック画面を複数設定できる点は、使い勝手にも影響する目玉機能と言える。次から紹介していこう。

iPhoneに新しいロック画面を追加する

 iOS 16では、iPhoneにロック画面を複数設定して、状況に応じて切り替えられるようになった。まずは新規ロック画面を追加する方法を紹介しよう。

 主なやり方は2つある。1つめはロック画面でロックを解除してから画面を長押しして進める方法(図2)。自分が設定したロック画面がプレビュー表示される。ここでは「ロック画面スイッチャー」と呼ぶことにしよう(図2の2番目)。ロック画面スイッチャーの右下にある「+」をタップするか、プレビューを全て左にスワイプした先にある「新規を追加」をタップしよう。すると「新しい壁紙を追加」(ギャラリー)画面が表示される。ギャラリーでは「おすすめ」や「提案された写真」などから簡単に壁紙を設定できる。画面上部の「写真」「ピープル」といったアイコンから別の壁紙候補を表示することも可能だ。壁紙を選んだらロック画面の編集画面(図2の4番目)になるが、ここでは何もぜずに「追加」をタップ。編集については後述する。続く画面で「壁紙を両方に設定」をタップすれば設定は完了だ。ロック画面とは異なる壁紙をホーム画面に設定する場合は、「ホーム画面をカスタマイズ」をタップして進める。

図2 ロックを解除してから画面を長押しすると、「ロック画面スイッチャー」になる。「+」をタップし、ギャラリーから壁紙を選択してロック画面を追加する
図2 ロックを解除してから画面を長押しすると、「ロック画面スイッチャー」になる。「+」をタップし、ギャラリーから壁紙を選択してロック画面を追加する
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 作成したロック画面はロック画面スイッチャーに現れる。プレビューをタップすると、ロック画面とホーム画面に設定される。以降、本記事では「ロック画面」と表記するが、ホーム画面も対になっている点に留意してほしい。

 ロック画面の2つめの追加方法は、「設定」→「壁紙」とタップして表示された画面で「新しい壁紙を追加」をタップする。iOS 15以前で壁紙を変更する際と同じ場所から開始できる。この方法で始めるとギャラリー画面からスタートする。その後の手順は1つめに紹介した設定方法と同じだ。カスタマイズが面倒に感じるユーザーのために、提案された壁紙を選択するだけで組み合わせるフォントやウィジェット情報のお薦めパターンをワンタッチで選べる。