運動不足の体をほぐすために、軽く散歩をしてみよう。もちろん、ただの散歩ではない。著名な建築家が設計した隠れた名建築を眺めたり、由緒ある史跡に立ち寄ったり、地域のうんちくを学んだりといった、街のそぞろ歩きだ。建築土木の知識を刺激する気ままな散歩道を紹介する。新たな発見があるかもしれない。

まち再発見!とことこ散歩
目次
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東武鉄道を間近で感じられる橋、100年前の街づくりが生きる隅田・浅草を歩く
深川から浅草へ関東大震災復興の足跡をたどる(後編)
1923年の関東大震災から100年たち、復興まちづくりは何をのこしたのか。隅田川を遡り、今の様子を確かめてみよう。今回は、思いがけず見つけた噴水や鉄道橋を楽しみながら、ゴール地点である東武鉄道の浅草駅へ向かった。
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怪獣がいる建築や美観にこだわる橋梁群、関東大震災後に生まれた個性的な建造物たち
深川から浅草へ関東大震災復興の足跡をたどる(中編)
1923年に発生した関東大震災から100年。隅田川を遡りながら、復興の足跡をたどる散歩連載。中編となる今回は、隅田川テラスを歩いて、それぞれタイプの異なる復興橋梁を味わいつつ、伊東忠太の設計による東京都慰霊堂も見学してく。
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関東大震災から100年、観光スポットになった帝都復興の遺産「不燃のまち」とは
深川から浅草へ関東大震災復興の足跡をたどる(前編)
2023年は、関東大震災から100年の節目にあたる。そこで今回の散歩は、隅田川を遡りながら、「帝都復興事業」の足跡をたどってみよう。“橋の見本市”と称される復興橋梁群。若者に人気のショップにリノベーションされた倉庫。鬼才・伊東忠太の設計による東京都慰霊堂など、土木・建築の見どころが満載だ。
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20年時が止まったままの建築も、時代に翻弄された有明・青海エリアが動き出す
時代に翻弄された東京湾岸エリアをたどる(後編)
2021年に開催された東京オリンピック・パラリンピックの選手村の跡地、物流や製造の拠点であった豊洲のかつての記憶を残すスポットなどを巡る。さらに、ひっそりとたたずむ、有明の過去に取り残された名建築なども訪れてみた。
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激変する築地・勝ちどきエリア、住宅地へと姿を変える晴海通りをたどってみた
時代に翻弄された東京湾岸エリアをたどる(前編)
築地、晴海、豊洲、青海、有明といった東京の湾岸エリアでは、役割を終えた建築はすみやかに解体され、また次の時代に向けた施設に生まれ変わっていく。そんな東京のダイナミックな変遷を実感できるスポットを“巡礼”してみてはいかがだろうか。「いま」でなければ見られない風景を見に行こう。
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久米設計・日建設計・大林組・鹿島など、住宅地に点在する学校建築に注目
小田急線、千歳船橋駅から経堂駅へとたどる(後編)
前編では、千歳船橋駅から環状8号線沿いの「M2(現:東京メモリードホール)」「『食と農』の博物館」という、2つの隈研吾氏設計の建物を巡った。後編は、東京農業大学の世田谷キャンパスから住宅地の中にある学校建築の佳作を眺めつつ、小田急線の高架化に伴う経堂駅かいわいの駅前整備・再開発の地域までたどってみ…
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こてこての“バブル建築”から“負ける建築”へ、隈研吾氏の2作品がみどころの街
小田急線、千歳船橋駅から経堂駅へとたどる(前編)
ポスト新型コロナ、ニューノーマルの時代は、人混みの都心に出かけるより、在宅勤務が推奨されることも少なくない。自宅の近所、あるいは通勤電車の沿線で、散歩がてらに歩いてみれば、そこそこに建築や街を楽しめる。新企画「まち再発見!とことこ散歩」では、そんなまち歩きの楽しみを紹介していきたい。初回は、建築系…