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モバイル通信は対応キャリアとバンドを確認

 携行性を重視したノートPCでは、携帯電話網で通信できるモバイル通信機能を搭載した製品がある。この機能を搭載したPCは「WWAN(ダブリューワン、Wireless Wide Area Network=無線広域通信網)対応」と表現されることが多い。

 モバイル通信の世代としては、4G LTEと5Gの2種類がある。5Gに対応するハイエンド機種を選択したほうが、最大通信速度は速くなる。動画編集や大容量ファイルのアップロードなど、想定用途として日常的に大容量通信が必要になる場合には心強い仕様だ。

 ただし、ブラウジングやメールチェックなどが主な用途なら、4G LTEでもおおむね問題はない。動画のような大容量ファイルを扱わなければクリエーティブ用途でも4G LTEで問題ないだろう。

 モバイル通信で重要なのは、世代より利用できる通信キャリアの確認だ。NTTドコモやau(KDDI)、ソフトバンクなど、どの通信キャリアの回線で、どの対応バンド(周波数帯)を使えるかを確認しよう。

2022年発売のマウスコンピューターのクリエーター向けノートPC「DAIV 4P」はLTEモジュールを搭載できる。このモジュールは、NTTドコモのバンド1/3/19/28、auの1/18/26/28/41、ソフトバンクの1/3/8/28/41をサポートする
2022年発売のマウスコンピューターのクリエーター向けノートPC「DAIV 4P」はLTEモジュールを搭載できる。このモジュールは、NTTドコモのバンド1/3/19/28、auの1/18/26/28/41、ソフトバンクの1/3/8/28/41をサポートする
(出所:マウスコンピューター)
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 2023年以降は、フラッグシップのモバイルノートPCに5Gのミリ波に対応したモデルが徐々に数を増やす可能性がある。ただ、普及価格帯に入ってくるのはもう少し先の話になるだろう。