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Linuxを使いこなす上で、絶対にマスターしておきたいのが「コマンドライン操作」だ。この特集では、コマンドライン操作に苦手意識を持つ人に向けて、「シェル」や「端末」などの根本的な仕組みからコマンド操作の基本や活用方法までを解説する。

 Part2では、端末アプリの設定変更や高機能な端末アプリの利用、プロンプトのカスタマイズ、Bash以外のシェルの利用、などのコマンド実行環境を整備する方法を紹介します。便利な環境にしてコマンドを使いこなしましょう。

 Part1で紹介した通り、Ubuntuでは「端末」(GNOME Terminal)と呼ばれる端末アプリをデフォルトで利用できます。最初に、この端末アプリの使い方を紹介します。

 端末はタブ機能を備えており、タブを使って複数の画面を切り替えられます(図1)。タブを追加するには画面左上にある「+」ボタンをクリックします。タブを閉じるときには、タブの右側に表示されている「×」ボタンをクリックします。

図1 「端末」でタブ機能を利用している様子
図1 「端末」でタブ機能を利用している様子
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 タイトルバーにある虫眼鏡アイコンをクリックすると図2の検索用画面が表示されます。検索欄にキーワードを入力して[Enter]キーを押すと、端末内の文字列を検索できます。

図2 「端末」の検索用画面
図2 「端末」の検索用画面
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 虫眼鏡アイコンの右側にあるアイコン(ハンバーガーアイコン)をクリックして表示されるメニュー(図3)では、端末の文字サイズの変更や新しいウィンドウを開く、フルスクリーン表示する、設定画面を開く、といった操作ができます。このメニューの「読み取り専用」項目をチェックすると、端末がキー入力を受け付けなくなります。長時間実行させ続ける必要があるコマンドの誤操作を防止できるので便利です。

図3 ハンバーガーアイコンをクリックして表示されるメニュー
図3 ハンバーガーアイコンをクリックして表示されるメニュー
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