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 アンカー・ジャパンが2022年10月に発売した「Soundcore Sleep A10(Sleep A10)」は就寝時に装着しやすい、いわゆる「寝ホン」と呼ばれるタイプの完全ワイヤレスイヤホンだ。軽量・小型で寝返りを打っても邪魔にならず、環境音やノイズなどを流して快適な眠りに誘ってくれる。睡眠状態を記録する機能も備える。眠りの質を改善して、日中のパフォーマンス向上に役立ってくれそうな製品だ。一般の音楽再生にも使用できる。今回はSleep A10の使い勝手や装着感、着けた状態での寝心地を試す。

アンカー・ジャパンの「Soundcore Sleep A10」は、装着したまま寝ることを想定した完全ワイヤレスイヤホンだ。同社直販サイトでの価格は1万2990円(税込み)
アンカー・ジャパンの「Soundcore Sleep A10」は、装着したまま寝ることを想定した完全ワイヤレスイヤホンだ。同社直販サイトでの価格は1万2990円(税込み)
(写真:スタジオキャスパー)
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 Sleep A10を手にしてまず気付くのは、かなり軽くてコンパクトということだ。重さは片側約2.9グラムと、一般的な完全ワイヤレスイヤホンの半分程度。装着してみると耳にすっぽりと収まり、薄型なので耳からあまりはみ出さない。装着したまま寝返りを打って耳を下に向けても、耳の中に食い込んでこない。イヤホンを装着したままでは耳が気になって寝付けないのではないか、と思っていたが、実際に使ってみると違和感なく眠ることができた。

片側約2.9gと非常に軽くコンパクト
片側約2.9gと非常に軽くコンパクト
(写真:スタジオキャスパー)
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厚みも抑えてあり、装着すると耳にすっぽり収まってあまりはみ出さない
厚みも抑えてあり、装着すると耳にすっぽり収まってあまりはみ出さない
(写真:スタジオキャスパー)
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 イヤーチップは4サイズ付属する。それとは別に、外耳にしっかり固定するためのイヤーウイングも3サイズ付属している。イヤーチップは薄い樹脂の2層構造になっているのが特徴だ。フィット感に優れ、緩めに装着している感覚なのに外れにくい。

 遮音性もまずまずの水準だ。走行中の地下鉄車内で音楽を聴いてみたが、一般のカナル型イヤホンと同程度の遮音性があると感じた。軽量・コンパクトな本体と、2層構造のイヤーチップにより、装着感は快適だ。長時間付けっ放しでも耳にあまり疲労感を覚えなかった。

イヤーチップは薄い樹脂を2枚重ねた2層構造になっている
イヤーチップは薄い樹脂を2枚重ねた2層構造になっている
(写真:スタジオキャスパー)
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イヤーチップは4サイズ、イヤーウイングは3サイズ付属する。そのほか充電用USBケーブルも付属する
イヤーチップは4サイズ、イヤーウイングは3サイズ付属する。そのほか充電用USBケーブルも付属する
(写真:スタジオキャスパー)
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