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米スタートアップのSomalyticsは、テクノロジー見本市「CES 2023」(2023年1月5~8日、米国ラスベガス)のプレイベント「CES Unveiled」(同月3日)において、睡眠の質などを把握するアイマスク「SomaSleep」のプロトタイプを発表した。内蔵のセンサーで眼球の動きを検出する。
睡眠中にまぶたを閉じていても、眼球運動が生じることが知られている。例えば浅い眠りのレム睡眠の間は眼球が活発に動いており、脳が記憶の整理と定着作業を実施している。Somalyticsによれば、睡眠の各段階で動き方が異なるという。
そこでSomalyticsは、独自に開発した静電容量センサーをアイマスクに搭載し、睡眠中の眼球運動をモニタリングできるようにした。眼球の動き方から睡眠パターンを把握する。センサーで得たデータをアプリに保存し、医師と共有できる仕組みも用意する。
静電容量センサーはカーボンナノチューブ(CNT)ペーパーでできており、アイマスクに組み込めるほど薄くて軽量だ。同社は2022年8月にセンサーの量産を開始しており、2023年中にもSomaSleepの販売を始める計画だ。販売価格は199米ドルを予定している。