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ブランズウィックは電動船外機「Mercury Avator」シリーズを「CES 2023」に出展した(写真:日経クロステック)
ブランズウィックは電動船外機「Mercury Avator」シリーズを「CES 2023」に出展した(写真:日経クロステック)
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 自動車分野で起きている「CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)」の動きが、船舶分野にも及んでいる。中でも、「レクリエーションボート(プレジャーボート)」と呼ばれるような、娯楽用の小型船舶で盛んである。自動車で培われたCASE向け技術が船舶にも生かせそうだ。

 2023年1月のテクノロジー見本市「CES 2023」では、新技術を採用した娯楽用小型船舶の出展が相次いだ。中でも、開幕前日に開催されたプレスカンファレンスに登壇するなど、存在感を示したのが大手の米Brunswick(ブランズウィック)である。

 新技術の開発に積極的で、2017年から約5年間で取得した特許数は550以上だという。中でも同社が「ACSE(自動運転、コネクテッド、シェアリング、電動化)」と呼ぶ、船舶におけるCASE関連の技術開発に力を注いでいる。新たな取り組みとしてプレスカンファレンスで時間を割いて説明したのが、電動化と自動運転(自律航行)だ。