日本企業はデジタルトランスフォーメーション(DX)投資を増やすのか、減らすのか――。日本のDXは海外と比べて遅れていると言われるなか、企業がDX投資についてどう判断しているのかは気になるところだ。
この点を明らかにするため、前回2020年のデジタル化実態調査に続き、「アフターコロナ時代を見据えたとき、生き残るために、貴社のDX投資(ITシステム関連投資を含めたデジタル変革を推進するための投資)の予算方針に、直近でどのような変化がありそう・ありましたか」と尋ねた。
最も多かったのは「どちらかといえば増額」で37.5%である。2番目に多かったのは「変わらない」で36.6%だった。これに「大幅な増額」(11.3%)、「全く分からない」(8.8%)、「どちらかといえば減額」(4.6%)、「大幅な減額」(1.0%)と続く。つまり、「DX投資を減らす予定はない」とする企業が85%を占めたことになる。
日本企業のDX投資意欲、2年前よりも向上
前回2020年調査と比較すると、企業のDX投資意欲は高まっていることが分かる。前回は、「DX投資を減らす予定はない」とする割合が70%だったのに対し、今回は85%に増えた。
「大幅な増額」については、前回は3.2%だったのが、今回は11.3%と8.1ポイント増えた。「どちらかといえば増額」は25.1%(前回)から37.5%(今回)と12.4ポイント上昇した。
一方、「変わらない」は42.0%(前回)だったのが36.6%(今回)に低下。「どちらかといえば減額」と「大幅な減額」もそれぞれ前回よりも割合が下がっている。