全924文字
Windowsは自動メンテナンス機能を備える。これは、深夜2時時点でアイドル状態(パソコンを利用していない状況)が続いているときに自動で実行される機能だ。ウイルススキャンやドライブの最適化など、データの読み書きが多い作業が行われるため、パソコンの動作が非常に遅くなる(図1)。
図1 Windowsには更新やウイルススキャン、システム診断などを実行する「自動メンテナンス」という機能がある。初期設定では深夜2時かつアイドル時のみ実行する機能だが、始まると動作が重くなる。これを停止したり、支障のない時刻に変更する
[画像のクリックで拡大表示]
もし、深夜の時間帯に作業をしていてパソコンが遅いと感じたら、自動メンテナンスを実行している可能性がある。そこで、コントロールパネルを開き、自動メンテナンスの状況を確認しよう(図2)。もしも実行中だったら「メンテナンスの停止」をクリックすればよい(図3)。
実行中の自動メンテナンスを停止する
図2 スタートメニューからコントロールパネルを開く(1)~(3)。「システムとセキュリティ」にある「セキュリティとメンテナンス」を開く(4)(5)
[画像のクリックで拡大表示]
図3 「自動メンテナンス」の実行中は「メンテナンスは進行中です」と表示される。「メンテナンスの停止」をクリックすると、自動メンテナンスを停止する
[画像のクリックで拡大表示]
自動メンテナンスが自動実行する条件は限られるが、手動でも実行できる(図4)。自動メンテナンスが深夜2時に自動実行されるのが嫌なら、コントロールパネルで自動実行する時刻を変更できる(図5)。
メンテナンスを手動で実行する
図4 自動メンテナンスを停止すると、図3の画面で前回の自動メンテナンスの実行日時を確認できる。この画面の「メンテナンスの開始」をクリックすると手動で実行できる
[画像のクリックで拡大表示]
自動メンテナンスの時刻を変更する
図5 初期設定では毎日午前2時、アイドル時に限り自動メンテナンスを実行する。この時刻を変更することも可能だ
[画像のクリックで拡大表示]
自動メンテナンスを実行できなくすると、「Windows Defender」によるフルスキャンも実行されなくなる。そこで、「タスクスケジューラ」で条件を指定し、任意のタイミングでフルスキャンを定期実行するように設定しておこう(図6~図8)。
ウイルススキャンだけ自動実行させる
図6 自動メンテナンスを実行できなくすると、Windows付属のウイルススキャン機能「Windows Defender」の自動ウイルススキャンも実行できない[注]。そこで、スケジュールを指定し、ウイルススキャンのみ自動実行する
[画像のクリックで拡大表示]
[注]リアルタイムスキャンは常に実行している
自動スキャンのスケジュールを変更する
図7 「タスクスケジューラ」を起動し(1)~(3)、「Windows Defender」にある「Windows Defender Scheduled Scan」をダブルクリックで開く(4)(5)
[画像のクリックで拡大表示]
図8 「トリガー」タブを開き(1)、「新規」を選ぶ(2)。そこでウイルススキャンの自動実行条件を指定する(3)
[画像のクリックで拡大表示]