パソコンの使用時にもどかしく感じるのは、自分に合わないWindowsの設定だけではない。ウェブブラウザーやMicrosoft Officeなどのアプリにもイライラさせられることがある。何も我慢しながら使うことはない。一度初期設定を見直せば、後はずっと気持ち良く使えるようになる。
まずは、ウェブブラウザーから見ていこう。対象は「Chrome(クローム)」と「Edge(エッジ)」[注1]。最初にEdge固有の問題を取り上げる。
Edgeで新規タブを開くと、上部には背景画像が表示され、下部にはニュースの見出しが表示される(図1)。困るのは、本来必要のない情報に気を取られてしまうこと。背景画像は毎日更新されるのでつい注意を向けてしまうし、そのつもりがなかったのにニュースを見始めてしまうこともある。この表示形態は、「ページ設定」の「レイアウト」欄を「シンプル」に設定することで回避できる。
画面右端のサイドバーは、2022年秋に提供が始まった新機能。「検索」「ツール」などのボタンがあり、クリックするとそのすぐ左側にそれぞれの機能が表示される。表示する機能の取捨選択も可能だ(図2)。問題は、特にディスプレイが小さいパソコンで貴重な表示領域を圧迫すること。不要と感じたら、サイドバーの下にある「サイドバーを非表示」ボタンをクリックして非表示にすればよい。
EdgeのアドレスバーからGoogleで検索できる
Edgeでショッピングサイトを開くと、アドレスバーに「このサイトにはクーポンがあります」と表示されることがある(図3)。必要もないのに毎回表示されるのが嫌なら、「プライバシー、検索、サービス」の設定画面で表示を停止しよう(図4)。
また、Edgeのアドレスバーにキーワードを入れて検索すると、マイクロソフトが提供する「Bing(ビング)」の検索結果が表示されるが、「Google(グーグル)」の検索結果を表示させることも可能(図5)。「アドレスバーと検索」の設定画面を開き、使用する検索エンジンを変更する(図6)。