全2327文字
PR

 Microsoft OfficeとAcrobat Reader DCは、ビジネス文書を扱うための事実上の標準アプリだ。ここでは、これらのアプリの〝ダメダメ設定〟をたたき直し、快適に使えるように改変しよう。

よく使う機能を厳選してすぐアクセスできる特等席に

 まずは、Officeの使い勝手を変更しよう。通常、Officeの機能を利用する際は、まず「ホーム」「挿入」などのリボンを表示し、そこから目当ての機能を選ぶ。場合によっては機能のボタンからプルダウンメニューを開き、その中から目的の機能を選択する。その場合は3~4回のクリック操作が必要だ。

 この操作をもっと簡単にするやり方がある。それは「クイックアクセスツールバー」の活用だ(図1)。クイックアクセスツールバーとはタイトルバーの左端に用意された領域のことで、よく使う機能をボタンとして登録できる。登録した機能は1回のクリックで実行できる。

図1 ExcelやWordのタイトルバーには左端にクイックアクセスツールバーがあり、ここによく使う機能を登録できる(上)。このツールバーはリボンの下に表示させることも可能(中)。リボンを非表示にしても表示されたままなので、すぐにアクセスできる(下)
図1 ExcelやWordのタイトルバーには左端にクイックアクセスツールバーがあり、ここによく使う機能を登録できる(上)。このツールバーはリボンの下に表示させることも可能(中)。リボンを非表示にしても表示されたままなので、すぐにアクセスできる(下)
[画像のクリックで拡大表示]

 このバーはリボンの下に表示することも可能で、そうするとより多くの機能を表示できる。リボンを非表示にしてもクイックアクセスツールバーは表示されたままなので、操作性は損なわれない。

 クイックアクセスツールバーに機能を追加するには、バーの右端にあるボタンから「クイックアクセスツールバーのユーザー設定」を開き、表示したい機能を選択する(図2)。ここにない機能はリボンから追加する。追加したい機能を右クリックし、「クイックアクセスツールバーに追加」を選択すればよい(図3)。

クイックアクセスツールバーに機能を追加する2つの方法
クイックアクセスツールバーに機能を追加する2つの方法
図2 機能を追加するには、「クイックアクセスツールバーのユーザー設定」を開き、追加したい機能をクリックしてチェックする(1)~(3)。一覧にない機能を追加するには図3へ
[画像のクリックで拡大表示]
図3 リボンで追加したい機能を右クリックし、「クイックアクセスツールバーに追加」を選択する(1)~(3)。例えば「挿入」タブの「図」で「図形」を追加すると、ワンタッチで図形の一覧を開ける(4)(5)
図3 リボンで追加したい機能を右クリックし、「クイックアクセスツールバーに追加」を選択する(1)~(3)。例えば「挿入」タブの「図」で「図形」を追加すると、ワンタッチで図形の一覧を開ける(4)(5)
[画像のクリックで拡大表示]