地方銀行の勘定系システム共同化に変化の波が押し寄せている。きっかけは、広島銀行が日本IBMからNTTデータのシステム共同化に乗り換えると決めたことだ。中四国のトップバンクの決断は、地銀向けのシステム共同化を手掛けるITベンダーの勢力図を塗り替えるインパクトを秘める。現在、10以上の共同化陣営が乱立している状況だが、陣営をまたいだ連携を模索する動きも出てきた。

特集
地銀システム共同化、「広銀ショック」が変える勢力図
目次
-
地銀勘定系はどこへ行く、IBM・NTTデータが目指す「共同化の共同化」の実像
地方銀行の勘定系システム共同化で2強の日本IBMとNTTデータは、いずれも「共同化の共同化」という方向性を打ち出している。共同化陣営をまたいでシステム基盤を共同利用する構想だ。既存の共同化ですら参加行の利害がぶつかりかねないなか、実現までには曲折も予想される。
-
NTTデータの首位奪取が現実味、地銀システム共同化でIBMに預金量肉薄
地方銀行の勘定系システム共同化を巡り、ITベンダー間の争いが激しさを増している。広島銀行が日本IBMからNTTデータの共同化に乗り換える方針を決めたことで、預金量で両社のシェアは肉薄する。採用行数だけでなく、預金量でもNTTデータが首位を奪取するシナリオが現実味を帯びてきた。
-
「広銀ショック」の内幕、盤石のIBMシステム共同化に綻び
地方銀行の勘定系システム共同化に異変が起きている。広島銀行が日本IBMからNTTデータ陣営への乗り換えを表明。IBM陣営に綻びが生まれている。「広銀ショック」の背景には、共同化のパートナーであるふくおかフィナンシャルグループとの方向性の違いも見え隠れする。広島銀行のシステム担当役員が内幕を語った。
日経クロステック Special
What's New
経営
- 東大加藤教授に聞く、日本のスパコンの強み
- データ活用新時代-エッジからクラウドまで
- 北海道から見たデジタル経済安保と地方創生
- デジタル先進自治体・渋谷区が目指すもの
- 量子コンピュータ実用化へ必要な備えとは?
- 「大みかグリーンネットワーク」構想とは?
- 攻めの法務を実現する3つのポイントとは?
- すぐ始められるオフィス環境の改善手段とは
- トラブルを防ぐ秘密保持契約をつくるには?
- 間接材購買の見直しが利益向上に貢献する?
- バックオフィスDXの効果とポイントとは?
- 早稲田大学岩﨑教授に聞く、行政DXの課題
- 今から「2025年の崖」を克服するには?
- 「経営、組織、人財」に関する課題を論じる
- 「経営、組織、人財」に関する課題を論じる
- 成田悠輔氏語る 働き方の「これから」へ
- カーボンニュートラルは本当に「茨の道」か
- 前デジタル副大臣が語る、DX推進の鍵とは
- デジタル基盤でインフラ保守の生産性を向上
- デジタルガバメント実現へ、富士通の挑む力