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Pythonのプログラミング環境には複数の選択肢がある。この特集では、3つの代表的なPythonプログラミング環境を取り上げ、それぞれの特徴や構築方法などを解説する。

 Pythonには、様々な用途のパッケージ(ライブラリーやツール)がたくさんあります。上手にパッケージを利用してプログラミング環境をカスタマイズすれば、複雑な機能のプログラムを容易に開発できます。

 各プログラミング環境で、必要なパッケージをインストールする方法を解説します。

CPythonでパッケージをインストールする

 CPythonでパッケージをインストールするには、「pip」というツールを使います。pipはPythonのパッケージ管理ツールで、CPythonに標準で付属しています。

 実際にpipを使って、パッケージをインストールし、簡単なプログラムを書いてみましょう。なお、以下の作業はインターネットに接続した状態で実施してください。インストールするパッケージをインターネットからダウンロードするためです。

 まずは、現在インストールされているパッケージを確認してみます。コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行してください。

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 実行結果は図11のようになります。インストール済みのパッケージ(Package)とバージョン(Version)が表示されます。ここでは「pip」と「setuptools」というパッケージだけがインストール済みの状態です。

図11●「pip list」コマンドを実行した結果
図11●「pip list」コマンドを実行した結果
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 図11の下部では、「notice」(通知)として、pipのアップデートが案内されています。pipをアップデートするには、以下のコマンドを実行します。

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 実行結果に「Successfully installed pip-22.2.2」と表示されれば成功です。なお、表示されているバージョンは、本稿執筆時点のものです。