(1)勉強範囲を絞る
出題テーマは予測しにくく数も多いので、勉強範囲をある程度、絞る必要があります。できるだけ出題確率が高く、かつ、出題文が多少変わっても解答できる可能性が高いものに絞りましょう。出題確率が高いテーマとは、時事的なテーマです。解答できる可能性が高いテーマとは、受験する選択科目でこれまでに出題されてきた範囲のうち、自分が得意な分野や専門とする分野、経験したことがある分野のテーマです。これらの関係を図4.1に示します。
まずは、図に挙げたA~Dの4つのゾーンのうち、出題確率が高く、解答も容易なAゾーンに該当するテーマの勉強を優先します。時間があれば、Aゾーンに比べて解答できる可能性が低いBゾーンまで対象を広げます。
Cゾーンは、勉強しなくても解ける可能性がある得意分野に関するテーマですので、試験の当日に解けそうなら選択すればよいです。Dゾーンは出題確率も解答できる可能性も低く、勉強時間が無駄になる可能性がありますので、思い切って捨てる決断も大切です。
次に、AゾーンとBゾーンの候補となる時事的なテーマを取り上げます。時事的なテーマは、最新の国土交通行政の動きから判断します。国土交通白書などがヒントになります。23年度の筆記試験に出題される可能性があるテーマとして、建設部門に共通するものを参考までに挙げれば、以下の①~⑤のようになります。