(1)過去7年間の出題傾向
道路には大きく分けると計画、設計、施工、舗装の4分野があります。下の表では、2016年度から22年度までの7年間の出題概要を4分野に分類して示しました。II―1は4問から1問を、II―2とIIIは2問からそれぞれ1問を選択する形です。
道路では、全体の約半分を計画分野からの出題が占めています。23年度も、この分野の勉強は外せません。応用能力が問われるII―2では設計についても出題されていますが、範囲が広く、テーマも多岐にわたっています。舗装や施工の分野からの出題は少なく、これらの分野を専門とする受験者は計画や設計の分野の対策も必要です。計画系のテーマを勉強するには、国土交通省のウェブサイトに掲載された審議会などの情報を収集しておくとよいでしょう。重要なテーマの動向を理解するのに役立つはずです。
道路では法律や基準、要領などの制定や改定を受けて出題されることも少なくありません。例えば22年度は、踏切道改良促進法の改正内容とその背景がII―1で取り上げられています。さらに、II―2ではスマートインターチェンジの新設や切り土法面が出題されています。交通安全や維持管理など時事性の高いテーマも押さえておきましょう。これらはIIだけではなく、IIIの問題でも取り上げられる可能性があります。