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 大事なメールは整理して保管し、それ以外のメールは削除するなどして、「メイン」タブのメールを最少限に保つのが、重要メールの見逃しを防ぐコツ。

「ラベル」で振り分け 自由度が高く作業も簡単

 一般的なメールアプリでは差出人や用件ごとのフォルダーで整理する。しかし、「B社から来たプロジェクトXのメール」は、「B社」と「プロジェクトX」のどちらに入れるか迷っていると仕分けに時間がかかる(図1)。

フォルダーより便利なラベルで分類
フォルダーより便利なラベルで分類
図1 通常のメールアプリでは、メールをフォルダーで分けて整理する(左)。Gmailでは、メールごとに複数のラベルを付けることができ、ラベルを選択すれば、そのラベルを付けたメールの一覧を表示できる(右)
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 Gmailはフォルダーではなく「ラベル」で仕分ける。1通のメールに対して複数のラベルを付けられるのがポイント。「B社」と「プロジェクトX」の両方を指定できるので、迷いなく仕分けられる。

 ラベルは「新しいラベルを作成」ボタンで簡単に作成できる(図2)。ラベル内をさらに細分化することも可能だ。「B社」のラベルの下に「プロジェクトX」ラベルを作る場合、先に「B社」のラベルを作成。「プロジェクトX」のラベルを作る際に、「次のラベルの下位にネスト」で「B社」を指定すればよい。

必要なラベルを作成
必要なラベルを作成
図2 メニューから「新しいラベルを作成」を選択する(1)。ラベル名を入力し(2)、「作成」をクリックするとラベルができる(3)(4)。階層構造のラベルを作成する場合は、まず親のラベルを作り、子のラベルを作成するときに親のラベルを指定すればよい
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 メールに複数のラベルをまとめて指定する場合、メールを右クリックして、付けたいラベルをすべて選択する(図3)。付けるラベルが1つだけなら、メールをラベル名までドラッグする。

メールにラベルを付ける方法は2通り
メールにラベルを付ける方法は2通り
図3 ラベルを付けるだけなら、メールを右クリックして「ラベルを付ける」からラベルを選択する(1)~(4)。メールにラベルを付けて「受信トレイ」から消すには、メールをラベルまでドラッグするのが簡単だ(右図)
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 実は「受信トレイ」も1つのラベルにすぎない。「受信トレイ」からほかのラベルにドラッグすると、ラベルが「受信トレイ」からドラッグ先のラベルに書き換わり、新たなラベルのフォルダーに移動したように見える。図3左のように右クリックでラベルを指定した場合は、「受信トレイ」に加えて、指定したラベルが追加されるため、メールは「受信トレイ」にも表示される。付けたラベルのいずれかにドラッグして、「受信トレイ」から消しておこう。

 「受信トレイ」に届いたたくさんのメールに手作業でラベルを付けるのは手間がかかる。条件に合うメールを自動で直接ラベルに移動する「フィルタ」を作成すれば、仕分け作業は格段に楽になる(図4図5)。

「フィルタ」でラベル付けや仕分けを自動化
「フィルタ」でラベル付けや仕分けを自動化
図4 ウインドウ上部の「検索」ボックス右側にある「検索オプションを表示」をクリックする(1)。ラベルを付けたいメールの条件を指定し、「フィルタを作成」をクリックする(2)(3)
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図5 メールの処理を指定する(1)。「受信トレイ」に入れずにラベルを付ける場合は、「受信トレイをスキップ(アーカイブする)」と「ラベルを付ける」にチェックを入れ、ラベルを指定する。受信済みのメールに対しても同じ処理をする場合は「○件の一致する…適用する。」にチェックを入れ、「フィルタを作成」をクリックする(2)
図5 メールの処理を指定する(1)。「受信トレイ」に入れずにラベルを付ける場合は、「受信トレイをスキップ(アーカイブする)」と「ラベルを付ける」にチェックを入れ、ラベルを指定する。受信済みのメールに対しても同じ処理をする場合は「○件の一致する…適用する。」にチェックを入れ、「フィルタを作成」をクリックする(2)
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