世界のエネルギーや経済動向など社会環境が激変し自動車産業も激動の中、カーボンニュートラル実現に向けて、クルマも大きく変わっていきます。「エンジンはなくなるのか?」「電気自動車(EV)や電池の実力は?」「脱炭素をけん引する驚きの新技術は?」「再生可能エネルギーは足りるのか?」などなど、気になるテーマは多岐にわたります。
こんな背景もあり、これまでの連載「エンジン完全燃焼」をリニューアルし、脱炭素モビリティーに関わる幅広いテーマを扱っていこうと思います。だからといって、エンジンの進化を追いかけることはやめません。開発者のこだわりなどを勝手に分析して、その本当の実力を独断と偏見で探っていきます。引き続き不定期連載なので、たまにお付き合いくだされば幸いです。
古野 志健男
SOKENエグゼクティブフェロー兼デンソーフェロー
SOKENエグゼクティブフェロー兼デンソーフェロー
ふるの・しげお。1957年生まれ。滋賀県出身。78年福井高専卒、82年豊橋技科大電気電子工学専攻修了。同年トヨタ自動車工業(現・トヨタ自動車)入社、東富士研究所先行エンジン技術部。2000年エンジン制御システム開発部主査、05年第2パワートレーン開発部部長。12年、デンソー子会社の日本自動車部品総合研究所(現・SOKEN)常務、13年同社専務、20年同社エグゼクティブフェロー兼デンソーフェロー。14年~19年3月まで内閣府SIP革新的燃焼技術サブプログラムディレクター。日本自動車部品工業会技術顧問。