ここ数年、マルウエアに関連する事件が頻繁に報道され、一般の人々にもマルウエアがより身近になっている。こうした状況の中でマルウエアと向き合っていくには、マルウエアに対するしっかりとした理解が必要だ。大好評の書籍「マルウエアの教科書」からマルウエアの概要と種類を取り上げた第1章を抜粋して掲載した。

特集
マルウエアの概要を理解する
出典:書籍「マルウエアの教科書」から一部を抜粋
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目次
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ウクライナ危機で多用された「ワイパー」、暗号化・脅迫・破壊系マルウエアの姿
マルウエアの分類の一つ「暗号化/脅迫/破壊系」は、感染したパソコンのファイルを暗号化したり破壊したりするマルウエアや、金銭を要求するマルウエアを指す。この分類は、さらに細かく「ランサムウエア」「ワイパー」「ワンクリックウエア」などに分類できる。
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「悪意のある」は奥が深い、挙動や感染経路で分けて理解するマルウエア
サイバー攻撃が身近になった昨今では、脅威の種類や最新の手口、被害が広がる仕組みは誰もが知っておくべき知識と言えます。大好評の書籍「マルウエアの教科書」から、マルウエア理解の基礎となる部分を抜粋して紹介します。全2回の第1回です。