米国ネバダ州のラスベガスコンベンションセンター(LVCC)や複数のホテルなどを会場にして開催される超巨大テクノロジー見本市「CES」。そのCESで、ヘルスケア領域に向けた技術の存在感が年々増している。2023年1月5日から8日に開催されたCES2023では、手軽に健康状態を確認できるデバイスの展示が多く、自宅で取得したデータで遠隔診療を補助するものも目立った。数年後には実用化しそうな、これら最新ヘルステックを紹介する。

特集
CESに集結、実現間近の最新ヘルステック
目次
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CESに初出展のサントリー、ベールを脱いだデジタルヘルス研究
サントリーホールディングスの研究機能会社であるサントリーグローバルイノベーションセンター(東京・港)が初めてCESに出展し、5つの試作品を発表した。そのうち4つがデジタルヘルス領域のものだった。
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VRで痛みを和らげ香りで没入感を高める、五感に訴える医療・ヘルスケア
日本のスタートアップであるxCura(エクスキュラ、福岡市)が、テクノロジー見本市「CES 2023」(2023年1月5~8日、米国ラスベガス)で治療中の痛みや不安を和らげる「TherapeiaVR(セラピアVR)」を発表した。
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パッチ型デバイスやヘルメットで生体データ取得、自宅で脳波測定して遠隔治療まで
「患者は医療機関に行かなければいけないという常識を打ち破りたい」(遠隔医療用機器を手掛ける米MedWand Solutions最高経営責任者のRobert Rose氏)――。CES 2023のデジタルヘルス関連会場の至る所で目についたのが「Telehealth(遠隔医療)」という言葉だ。
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呼気中のウイルス確認デバイスや尿検査できるトイレ、日常生活で異常を早期発見
デバイスに息を吹き込むと、60秒で呼気中にウイルスが含まれているかどうかが分かる――。CES2023のブースで米Opteev Technologiesの担当者が手にしていたのは、指で挟んで支えられるほどの小型・軽量なデバイスだった。
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CESで注目のデジタルヘルス、「手軽な検査」「遠隔医療」「五感活用」が存在感
米ネバダ州のラスベガス・コンベンション・センター(LVCC)や複数のホテルなどを会場にして開催される超巨大テクノロジー見本市「CES」。そのCESで、ヘルスケア分野や医療分野の課題を様々なデジタル技術で解決する「デジタルヘルス」の存在感が増している。