処分する前にパソコンのデータを消去する
パソコンやスマホなどを譲渡・廃棄する際は、内部に保存しているデータを確実に消去しなければならない。パソコンの場合、リカバリーしただけでは不十分。ディスクに書き込まれたデータは、削除して見えなくなっていても、その領域に新しいデータが上書きされるまで内部に残っているからだ(図1)。
そこで、消去ツールを使う。データ消去後に「0」や乱数をディスクに繰り返し上書きすることで、元データを復元できないようにする仕組みだ。譲渡する場合は、いったんデータを完全に消去してからリカバリーディスクで購入時の状態に戻す。
パソコンメーカーが消去ツールを提供していることもあるので、それを使えば内蔵ドライブのデータを完全に消去できる(図2)。メーカーがツールを提供していないパソコンや、外付けHDDなどは、市販のデータ消去アプリを使う(図3)。
なお、Cドライブのデータを消去するには、リカバリーディスクやアプリのCD-ROMなどからパソコンを起動する必要がある。外部ディスクから起動する方法は機種により異なるので、説明書で確認しよう。
電源が入らないパソコンや壊れていて認識されない外付けHDDなどは、ディスクに穴を開けて物理的に破壊すればデータを復元できなくなる。しかし、HDDはかなり固いので自分で穴を開けるのは大変だ。ビックカメラやソフマップでは、HDDを破壊するサービスを提供しているので、利用するのも手だ(図4)。