東洋製罐グループで鋼板メーカーの東洋鋼鈑(東京・品川)は2023年2月14日、トルコ南部のオスマニエ県に立地する現地合弁会社の工場で、生産を再開したと発表した。同年2月6日に発生したトルコ・シリア地震の影響で操業を停止していたが、設備に大きな被害は無かったという。「勤務時間外かつ工場の外ではあるが、現地採用の従業員1人の死亡と数人の負傷が確認されている」(同社)
冷延鋼板などを製造する同工場の規模は年産80万トンほど。トルコの鉄鋼メーカーTosyali Holding(トスヤル・ホールディング)と東洋鋼鈑との合弁会社Tosyali Toyo Celik Anonim Sirketiが操業する。震源地に近いトルコ南部の都市カフラマンマラシュからの直線距離は約100km。同国に進出する日系企業の工場の中では比較的、震源地に近い。東洋鋼鈑からは数人の日本人従業員が駐在する。