舗装診断士は、既設の舗装を診断するための技術者を認定する民間資格だ。日本道路建設業協会が2017年に創設した。国土交通省の技術者資格登録制度では、舗装の点検・診断業務で登録されている。
受験資格は、1級舗装施工管理技術者の登録者であること。2級舗装施工管理技術者でも、技術士(建設部門)や土木学会特別上級土木技術者・上級土木技術者、RCCMの資格があれば受験できる。いずれも舗装関係の実務経験が7年以上必要だ。
試験は全国10都市で実施。内容は択一式と経験・専門の記述式で、前年度に択一式の試験に合格した受験者は記述試験だけの受験となる。登録の有効期間は5年。更新には技術講習の受講が必要となる。
日本道路建設業協会は20年度以降、コロナ禍で試験中止や新規受験者の受付停止などの対策を取ったが、22年度には通常運営を再開。合格率は27.6%で、21年度より11ポイント上昇した。