
土木系資格ガイド2023
目次
-
技術士、登録者の45%が建設部門
技術士制度は、科学技術に関する高度な知識と応用能力、倫理観を持つ技術者を国が認定するもので、技術士は、土木業界で最高位の資格の1つとして位置づけられている。
-
RCCM、Webと郵送で申し込み
RCCM(シビルコンサルティングマネージャ)は、建設コンサルタント業務で管理や処理、照査に携わる責任者の能力を認定する民間資格だ。難関の技術士に代わる資格として、建設省(現国土交通省)が創設を促した。河川や道路など22の専門技術部門に分かれている。
-
土木学会認定土木技術者、2資格でオンライン導入
土木学会が認定する民間資格で、会員以外でも受験できる。特別上級、上級、1級、2級の4階層があり、1級以上は、鋼・コンクリートや地盤・基礎、交通、防災など、それぞれ10程度の分野がある。国土交通省の技術者資格登録制度では上級と1級が幅広い分野で登録されている。
-
コンクリート診断士、合格率は16%前後を推移
コンクリート診断士は日本コンクリート工学会が2001年に創設した民間資格だ。コンクリート構造物の健全性を適切な点検・調査に基づいて診断し、合理的な補修・補強を行うための技術者の養成を推進する。維持管理の重要度が増すなか、需要が高まっている。
-
コンクリート主任技士・技士、合格率は例年とほぼ同じ
コンクリート技士は、コンクリートの配合設計や施工、検査など、コンクリートに関わる日常の技術的業務を担う技術者を、日本コンクリート工学会が認定する民間資格だ。上位資格の主任技士は、技士の能力に加え、研究や指導も手掛けられる高度な技術を持った技術者を認定する。土木学会のコンクリート標準示方書では、工事…
-
コンクリート構造診断士、eラーニング受講は任意
コンクリート構造診断士は、既設のプレストレストコンクリート構造物やコンクリート構造物の診断、維持管理に関わる幅広い知識を持つ技術者を認定する民間資格だ。プレストレストコンクリート工学会が2007年に創設した。構造物全体の耐力や耐震性能などについて、適切に評価する能力も求められる。
-
1級土木施工管理技士、22年度は合格率も合格者数も下落
1級土木施工管理技士は、一定規模以上の工事現場で監理技術者を務めるために必要な国家資格だ。国土交通大臣の指定機関として全国建設研修センターが、第1次検定と第2次検定の2段階で資格試験を実施している。
-
1級造園施工管理技士、合格率は4割で推移
1級造園施工管理技士は、公園や沿道の緑化、屋上緑化などの工事で監理技術者を務めるための国家資格だ。合格者数は累計で約11万人。21年度に技士補を創設し、名称も第1次検定と第2次検定に変更した。
-
1級管工事施工管理技士、第1次検定の合格率が回復
1級管工事施工管理技士は、給排水管やガス管などの管工事で監理技術者を務めるための国家資格だ。受験には学歴に応じた実務経験が必要で、試験では給排水衛生設備などに関する知識が問われる。
-
1級舗装施工管理技術者、試験会場は全国10都市
1級舗装施工管理技術者は、日本道路建設業協会が1995年に創設した民間資格で、上位資格の舗装診断士を受験できる条件の1つだ。23年度の試験受付は2月24日まで。申込書類は22年度から紙で販売せず、Web上のシステムで作成する。
-
下水道技術検定、第1種と第3種は合格率低下
下水道技術検定は、日本下水道事業団が実施する検定試験だ。下水道の設計や工事の監督管理、維持管理を担うための技術力が求められる。
-
道路橋点検士、登録者数は8000人超
道路橋点検士は、橋梁調査会が2014年に創設した民間資格だ。道路橋を点検し、国が定める橋梁定期点検要領に基づく調書を正確に作成できる技術者を認定する。22年末までに8420人が登録している。
-
土木鋼構造診断士、日程は5月上旬に発表
土木鋼構造診断士は鋼構造物の劣化や損傷に対して、適切な点検、診断、対策の立案ができ、指導能力もある技術者を認定する民間資格だ。橋に加え、河川や砂防などの鋼構造物も対象とする。
-
舗装診断士、合格率が11ポイント上昇
舗装診断士は、既設の舗装を診断するための技術者を認定する民間資格だ。日本道路建設業協会が2017年に創設した。国土交通省の技術者資格登録制度では、舗装の点検・診断業務で登録されている。