クラウド活用やテレワークの増加を背景に、「SASE (Secure Access Service Edge)」と呼ばれるサービスに注目する企業が増えている。セキュリティーやネットワーク関連の複数の機能を統合したサービスだ。どんなサービスなのか。主な機能の動作の仕組み、ユーザー側の実装方法などを分かりやすく解説する。

特集
クラウド時代のセキュリティー基盤「SASE」
出典:日経NETWORK 2022年12月号 pp.20-31
記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
目次
-
多様なベンダーが参入する「SASE」市場、どの機能重視でサービスを選ぶべきか
統合型のサービスであるSASE(Secure Access Service Edge)には、さまざまなベンダーが参入している。各社は得意な機能を訴求しているが、それ以外の機能は徐々に拡充している段階だ。サービスごとに得手不得手がある。
-
SASEを構成する「CASB」と「ZTNA」、役割と動作をやさしく解説
SWG(Secure Web Gateway)と並び、SASE(Secure Access Service Edge)で重要な技術が2つある。CASB(Cloud Access Security Broker)とZTNA(Zero Trust Network Access)だ。順に動作を見ていく。
-
SASEの中核技術「SWG」、サイバー攻撃を防ぐ仕組みを徹底図解
SASE(Secure Access Service Edge)の中核となる要素技術はSWG、CASB、ZTNAだ。まずSWGの役割と動作を見る。
-
ゼロトラストでも活躍、日本企業の3割が使う「SASE」とは何か
「SASE(Secure Access Service Edge)」に対する企業の関心が高まっている。ただ、SASEの概念は広範で分かりにくい。どんな役割を持つのだろうか。すべての通信を信頼できないものとして精査する「ゼロトラストセキュリティー」との関係も確認していこう。