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 スマートフォンと同じように、スマートウオッチは搭載されたOSによって機能を制御し、ユーザーにさまざまなサービスを提供する。現在、スマートウオッチ用のOSとして、アップルの「watchOS」とグーグルの「Wear OS by Google」(以下「WearOS」)が代表的だ。

スマートウオッチの勢力図

 アップルが自社製品にしかOSを搭載しないのは「Apple Watch」の場合も同様。一方グーグルは、Waer OSを他社にも提供している(図1)。これは「iPhone」とAndroidスマホに似た関係だが、スマホとは異なり独自のOSで勝負しているメーカーもある。スマートウオッチと連動するアプリをスマホ側に提供することで情報を管理する場合が多く、スマートウオッチのOSにはあまり左右されない。しかし、アプリを介さず自社製OS同士で情報を密にやり取りする方式で進化を重ねるApple Watchが、現時点では機能や使い勝手で一歩先を行くのも事実だ。

スマートウオッチOSの2大勢力時代到来
スマートウオッチOSの2大勢力時代到来
図1 専用OSの「watchOS」を搭載してスマートウオッチを一般に普及させた「Apple Watch」に対して、「Wear OS」は複数のメーカーが自社製スマートウオッチに搭載。「iOS」と「Android」に似た様相を見せている
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 「スマートバンド」「活動量計」などと呼ばれる製品は、メインとなる運動支援や健康管理機能がスマートウオッチと競合する(図2)。先行して世に出ていた活動量計の機能を、スマートウオッチが取り込んだと考えてもよいだろう。

スマートバンドや活動量計(アクティビティトラッカー)との違い
スマートバンドや活動量計(アクティビティトラッカー)との違い
図2 スマートバンドは運動支援・健康管理に特化しており、スマートウオッチよりも機能は限定的。運動・健康以外にも、スマホのさまざまな機能を手首の端末で利用するといった用途ではスマートウオッチに分がある
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 スマートウオッチに搭載されるセンサーとプロセッサーの進化によって、運動支援と健康管理機能の面でもスマートバンドを上回る情報が得られる場合が増えてきた。このため、スマートウオッチはスマートバンドに物足りなさを感じる健康志向のユーザーにも人気がある。