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 パソコン用マウスは、100均ショップの100円台の製品から1万円以上もする高額な製品まで幅広い価格帯で販売されている。価格は、接続方式やセンサーの読み取り方式、ボタンの数のほかに、付加機能によっても変わる。

 今回は、どんな機能がマウスに搭載されているのかを見ていこう。

作業時間や疲れに影響するカスタマイズ機能

 マウスには、カスタマイズ機能が豊富な製品がある。例えば、専用の設定アプリが用意されていて、各ボタンに機能を割り当てたり、ホイールのスクロール速度などを好みの設定に変更したりできる。製品によっては、ホイールの重さやクリック感など、一歩踏み込んだ設定も可能だ。

カスタマイズ機能が充実している製品には専用の設定アプリが用意されている。画面はロジクールの「Logi Options+」という設定アプリ
カスタマイズ機能が充実している製品には専用の設定アプリが用意されている。画面はロジクールの「Logi Options+」という設定アプリ
(出所:ロジクール)
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 高価な製品の中には、キーボードやマウスの操作を記録し、ワンタッチで実行できるマクロ機能を備えたマウスもある。マクロ機能を使えば、同じ動作を繰り返す作業で大幅な作業時間の短縮を期待できる。

ゲーミングマウスを仕事に使う

 近年はeスポーツブームのためか、PCゲームのプレイに適した「ゲーミングマウス」が数多く販売されている。ゲーミングマウスは通常のマウスと比べて、重量が軽い、ケーブルが柔らかい、読み取り解像度が高いといった特徴を持つ。ゲームではマウスを長時間握ることがあるので、手のひらに当たる部分が大胆に空洞になっていて、手のひらが蒸れるのを防げる製品もある。

 ゲーム専用というわけではないので、ビジネス用途でももちろん利用できる。例えば、マウスを激しく動かすような作業には、ゲーミングマウスのほうが向いているかもしれない。本体が軽い、ケーブルが邪魔になりにくい、読み取り解像度が高い、手が蒸れにくいといった点を求めるなら、ゲーミングマウスを選ぶのもありだろう。

ゲーミングマウスは軽量でケーブルが柔らかい製品が多い。写真は53gしかないクーラーマスターの「MasterMouse MM710」(実売価格は5400円、税込み、以下同)。通気性が高いのも特徴
ゲーミングマウスは軽量でケーブルが柔らかい製品が多い。写真は53gしかないクーラーマスターの「MasterMouse MM710」(実売価格は5400円、税込み、以下同)。通気性が高いのも特徴
(写真:クーラーマスター)
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静かな図書館でも使えるマウス

 左右のクリックボタンを押すと、「カチ、カチ」と甲高い音がするマウス製品が多い。クリック感を出すためにそのようなスイッチを採用しているのだろう。しかし、音が鳴る製品だと図書館やシェアオフィスといった静かな場所で使いにくい。場所を気にせずに利用したいのなら、静音マウスを検討したい。

 静音マウスは、クリックボタンを押しても音が出にくいスイッチを採用している。

クリック音が抑えられたバッファローの「BSMBW530NBK」(実売価格は2380円)
クリック音が抑えられたバッファローの「BSMBW530NBK」(実売価格は2380円)
(写真:バッファロー)
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