2030年までに年間2000万台もの電気自動車(EV)を生産する――。壮大な計画を掲げる米Tesla(テスラ)が手札を見せた。
同社は2023年3月1日に投資家向けの説明会「2023 Investor Day」を開催。EVの低コスト化に向けた新プラットフォームや部品の調達リスクを抑えるサプライチェーン、工場や充電網の進化など、幅広いテーマで具体的な取り組みを紹介した。約3時間半という長丁場のイベントで明かした重要ポイントを解説する。
2030年までに年間2000万台もの電気自動車(EV)を生産する――。壮大な計画を掲げる米Tesla(テスラ)が手札を見せた。
同社は2023年3月1日に投資家向けの説明会「2023 Investor Day」を開催。EVの低コスト化に向けた新プラットフォームや部品の調達リスクを抑えるサプライチェーン、工場や充電網の進化など、幅広いテーマで具体的な取り組みを紹介した。約3時間半という長丁場のイベントで明かした重要ポイントを解説する。
「ここ数年でkWh当たりの急速充電器の充電コストを40%も下げることができた」。2023年3月1日に開催された米Tesla(テスラ)の投資家向けイベント「2023 Investor Day」で登壇したSenior Director of Charging InfrastructureのRebecc…
米Tesla(テスラ)が、電動パワートレーンのコストを大幅に低減する。レアアース(希土類)を全く使わない駆動用モーターを開発し、インバーターに搭載する炭化ケイ素(SiC)パワー半導体は従来システムから75%も減らす。低価格な電気自動車(EV)向けに用意したクルマの心臓部が見えてきた。
「(2023年に出荷を予定する)『Cybertruck(サイバートラック)』以降の電気自動車(EV)を48V系に移行する。他の自動車メーカーやサプライヤーもぜひ、この流れに参加してほしい」
「Unboxed Process(アンボックストプロセス)」――。これが、テスラが用意する次世代EV専用プラットフォームの最重要キーワードである。車両の組み立て工程を根本から見直すことで、製造コストを半減できるとする。