開発工程の上流から効率的に品質をつくり込むことで、ソフトウエアのQCD(品質・コスト・デリバリー)をより良くしたい――。筆者らが所属するソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズは、この考えで設計の改善に取り組んでいる。その一環で筆者らは、過去のソフトウエア開発の下流工程で見つかった欠陥を類型化し、その中から設計書のレビューで欠陥リスクとして検出できるものを抽出。「欠陥リスクパターン」として定義し、それぞれの検出方法も考案した。欠陥リスクパターンはどんなものか、実証実験に適用してどんな効果を確認したかについて紹介する。

特集
ソニー流、ソフト設計技術の改善
目次
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ソニーの開発者80人が実験、ソフト開発の「欠陥リスク検出アルゴリズム」は有効か
ソニー子会社のソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズは過去のソフト開発の下流工程で見つかった欠陥を類型化し、その中から設計書のレビューで欠陥リスクとして検出できるものを抽出。「欠陥リスクパターン」として定義し、それぞれの検出方法を考案した。今回は実証実験の内容と結果を紹介する。
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ソニーが挑むソフト設計工程の改善、欠陥リスクを発見する「パターン」とは
ソニー子会社のソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズは過去のソフト開発の下流工程で見つかった欠陥を類型化し、その中から設計書のレビューで欠陥リスクとして検出できるものを抽出。「欠陥リスクパターン」として定義し、それぞれの検出方法を考案した。今回は欠陥リスクパターンを解説する。