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 「日本発AIスタートアップ業界地図」第1回は、幅広い用途・業種に向けてAI(人工知能)技術の導入に取り組んでいる日本発AIスタートアップ企業の情報を、ひとめで分かる業界地図と詳細な表データにまとめた。

図 幅広い用途・業種に向けてAI技術の導入に取り組んでいる日本発AIスタートアップ企業の例
図 幅広い用途・業種に向けてAI技術の導入に取り組んでいる日本発AIスタートアップ企業の例
(出所:日経クロステック)
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 近年、ビジネスにおけるAIの用途の幅がますます広まっており、これに呼応する形で業界横断的にサービスを提供するスタートアップ企業も格段に増えている。例えば画像認識AIはこれまで製造業における外観検査に適用されてきたが、近年は生体認証を組み込んだセキュリティー製品や面談サポートツールにも応用範囲を広げている。大量のデータから傾向を把握できるデータ分析AIは、店舗における商品の最適配置から健康状態の把握まで活用が進む。

 ソニー系列で強化学習に強みを持つギリアの齋藤真社長兼CEO(最高経営責任者)は「AIの性能や使い勝手の向上に伴い、これまでITによる解決が難しいとみられていた領域に対しても、最新のAIを適用して解決したいと考える企業が増えてきた」と分析する。顧客から寄せられる相談も、以前よりも解決したい課題の内容が明確化しているという。同社ではビジネスへのAI導入を加速させるため「大企業と資本業務提携契約を結ぶケースも増えている」(齋藤社長)という。