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 「日本発AIスタートアップ業界地図」第4回は、医療分野への応用を主軸にしている日本発AI(人工知能)スタートアップの情報を、ひとめで分かる業界地図と詳細な表データにまとめた。

図 医療分野への応用を主軸にしている日本発AIスタートアップの例
図 医療分野への応用を主軸にしている日本発AIスタートアップの例
(出所:日経クロステック)
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 ここ数年、国内で医療分野に向けたAIの開発が加速している。特にスタートアップによる開発が盛んなのは、画像解析による診断支援AIだ。X線や磁気共鳴画像装置(MRI)などで撮影した画像を基に、AIを使って病変の有無などを推定する。画像診断支援AIの活用により、患者数に対する専門医の不足や偏在といった問題の解消が期待できる。診断支援AIのほか、内視鏡カメラの映像を解析し臓器の境界を示す手術支援AIの開発も進んでいる。

 コロナ禍の中で注目を集めたのが問診支援AIだ。医師による問診の前にAIで患者ごとに質問を生成し、症状を電子カルテに自動入力することで、医療現場の負担を減らせる。感染拡大に伴う医療現場の逼迫やオンライン診療の普及を背景に、需要が拡大した。