工場や倉庫内での自動搬送システムが進化している。AMR(自律走行搬送ロボット)が、建屋内や構内を磁気テープなどのガイドなしで縦横無尽に走り回り、部品や製品を運ぶ情景はもはや珍しくない。既存車両に後付けユニットを取り付けて自動搬送できるようにするシステムや、レベル4の自動運転電気自動車(EV)を搬送に使う工場も現れた。
一方で、「最低限の自動搬送ができればいいので、低コストのシステムが欲しい」との声も根強い。自動搬送はどこまで進化するのか。どのようなメリットがあり、課題は何なのか。自動搬送システムの導入事例や最新技術をレポートする。